第8章 冥府の門編
第38話 煌黒龍
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な…」
「…アクノロギアなど比ではない…こんな存在が…」
スキアドラム、メタリカーナ、バイスロギアは、声を震わしながら言葉を発する。その声を呼応するようにして、アルバトリオンが口を開いた。
「…人間から竜へと昇華したあやつと一緒にされては困るな…」
その声に、メタリカーナ達は酷く驚いた様子を見せる
「我は古龍をも超える禁忌の龍…アルバトリオンぞ!!」
アルバトリオンは、そう言い放ち、強大な咆哮を上げる。刹那、雷と氷、火に龍気が全方位へと駆け巡る。
「こ、これが…」
「あらゆる天災を司る竜…」
「アクノロギアが属性を持たぬ竜…そしてこやつが、あらゆる属性をもつ竜、だったな…」
メタリカーナ、スキアドラム、バイスロギアは、苦虫を噛んだような表情を浮かべる。
「…異世界の竜共…少々遊んでやろう…」
刹那、圧倒的な轟雷と赤き龍気エネルギーが冥界島全域を襲う。その力は冥界島をいくつもの破片へと変え、天変地異を起こす。
「ま、まさか…こやつ…」
「冥界島を叩き落すつもりかっ!!」
メタリカーナとスキアドラムは、冥界島に降り注ぐ惨劇を目の当たりにしながら怒号を上げる。
圧倒的な力を受けた冥界島の大地は、震えるようにして大きく揺れる。そして、次第に大地は大きくわれ、次々とマグノリアの街やその近辺へと落下してゆく。
急にその身を預ける大地が大きく振動し、落下していく様に、フェアリーテイルのメンバーやアレン達も動揺を隠せない。その身を守るようにして頭を抱えたり、身体を空中へと預け、回避する。
暫くすると、冥界島の全てが大陸の大地へと衝撃し、その全てが強大な破片となって沈黙を見せた。
アルバトリオンは、そんな風に崩壊する冥界島を一瞥すると、その強大な翼を広げる。空を覆いつくさんとするその強大な翼は、まるで神の降臨を思わせ、その場にいるもの全員の視線を奪う。
「ッ!勝てる見込みは…いか程か…」
「だが、やらねばなるまい…」
「これが我らの最後の戦いだ!!」
スキアドラム、メタリカーナ、バイスロギアは、意を決したように、その強大な翼の主に、煌黒龍アルバトリオンへと、立ち向かっていった。
空に浮かぶ雲よりも遥か上空。
天彗龍バルファルクと、天空竜グランディーネは、超高高度での戦闘を繰り広げていた。先日まで、この高度での領域において、争うべき相手がいなかったバルファルクにとって、グランディーネの高い飛翔能力とスピードに驚きを見せていた。
「驚いたな…まさか、この俺の領域においてこれほどまでに戦いを繰り広げることができるとは…」
「それはこちらのセリフです…。さすがは、私と同じ天の名を有する竜といったところですね…」
グランディーネもまた、自身の領域において同等の力を有するバルファルクに、怪訝な様子を見せる。
「ふふっ!だが、お
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