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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第37話 三つ巴の戦い
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ウルキオラ・シファーとアレン・イーグル。
バルファルクとグランディーネ、メタリカーナ。
アクノロギアとイグニール、スキアドラム、バイスロギア。
1人の人間と1人の破面。そして7体の竜が、それぞれに空を舞い、戦闘を開始する。
そんな世界の終わりを告げるような戦いを見上げているフェアリーテイルのメンバーの表情は、絶望と悲観が渦巻いたようなものとなっていた。
「なんの…冗談だ…これは…」
「こんな…こと…」
「どうして…こんな…」
「ッ…帰りたい…マグノリアに…ギルドに…」
エルザ、カグラ、ウルティア、ルーシィが今にも泣きだしそうな表情で言葉を発する。
「力の差はあれど…全ての竜が古龍種並み…」
「はい、姉さま…。これはあまりにも危険かと…」
ヒノエ、ミノトが空を舞台に戦闘を続ける7体のドラゴンを見ながら、低く唸るようにして言葉を発する。
「…そして何より…あの者…」
「ウルキオラ・シファー…いったい彼は何者なのでしょう」
ミノトとヒノエはその視線を、同じく地上から空へと戦闘の舞台を変えた2人に向ける。そんあ風にして、各々が感情を露にしていると、一人の黒い男が近づいてきた。
「彼は…ウルキオラは虚という種族の中でも最上級の虚さ…」
急に現れたその男に、ヒノエとミノトだけでなく、フェアリーテイルの皆が視線を向ける。そして、目を見開く。
「その中でも、最も殺戮能力、いわば戦闘能力に優れた10体の破面。名を『十刃(エスパーダ)』というが、彼はそのうちの1人さ…」
「てめえは…」
「…黒魔導士…」
「ゼレフッ!」
淡々とウルキオラについて話をするゼレフに向かって、ラクサス、レヴィ、ミラが苦悶の表情を浮かべて言葉を発する。
「…あなたの話が本当なら、彼と同等の存在があと9人いるということになりますが…」
「うん、そうだよ」
先のゼレフの言葉に、ヒノエは一つの疑問をぶつけると、ゼレフはそれを肯定する。
「バ、バカな…あんなものが…あと9人だと…」
「そう、分かりやすく言えば、イシュガルの君たちの大陸にいる聖十大魔道士と似ているね。まあ、似ているのは人数と序列があるってだけだけど…」
エルザの狼狽した様子に、ゼレフは嘲笑を込めて言葉を発する。
「序列…ですか…」
「うん…さて、彼は…ウルキオラは十刃の中で何番目の強さだと思う?」
ミノトの低く唸るような声に、ゼレフはある質問を投げかけた。
その質問に、その場にいるもの全員がトップに決まっているだろうという予測を立てる。だが、聡明なエルザやミラ、何人かのものは、わざわざそんな含みのある言い方をするということは、何かあると感じていた。つまり、ウルキオラより上の序列であるものがいるかのようなその言い草に、怪訝な表情を浮かべる。あのアレンと同等かそれ以上の存在であるウルキオ
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