第8章 冥府の門編
第37話 三つ巴の戦い
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ンの覚醒の二段階目…卍解の能力か…」
ゼレフはその力を値踏みするように言葉を発する。そんな風にしてナツを眺めていたゼレフであったが、後ろから声を掛けられたことで、その視線をそちらに移す。
「あなたは一体どこで、私たちの秘密を知ったんですか?」
「どこって…アレンから聞いたんだよ」
ゼレフの言葉に、ヒノエは目を見開いて驚きを見せる。
「どういうことだ?」
ゼレフの言葉に、グレイが怪訝な表情を浮かべる。
「君たちは知らないかもしれないけど…僕とアレンは、親友なんだ」
その言葉に、ヒノエやグレイ、ナツだけでなく、皆が驚愕の表情を浮かべる。
「アレンが、てめえなんかと親友なわけねえだろうが!」
「…君たちは、4年程前、アレンとアクノロギアがエーテリオンによって死んだとされていたあの日以降、アレンがどこにいたか聞かされているかい?」
ゼレフの言葉に、エルザとミラが目を見開いて驚きを表す。
「…過去…」
「よかった、それは聞いていたんだね…。アレンは今からおよそ100年前のこの世界にタイムスリップした…。そして、その世界で、僕とアレンは出会った」
かつて、アレンから過去に行っていたという話を聞かされていたエルザ達は、次第にゼレフの言葉に耳を傾ける。
「僕とアレンは4年間、毎日共に過ごし、アレンが元居たこの時代に帰れる研究をしていた。もちろん、互いに研鑽しあったり、魔法の勉強をしたりしてね…。わかるかな?君たちがアレンと再会できたのは、僕のおかげなんだよ…」
「そんな…まさか…」
カグラが酷く困惑したように言葉を漏らす。それは、他の皆も同じであった。
「そして、君たちは…一体どれほどの時間をアレンと過ごしたのかな?まあ、ヒノエとミノトに関しては、例外だけど…。僕は知っている…君たちがたいしてアレンと共に人生を歩んできていないことを…」
ゼレフの言葉に、皆が苦虫を噛んだような表情を見せる。フェアリーテイルのメンバーの中で、ヒノエとミノトを除けば、一番アレンと長い付き合いなのはエルザとジェラールである。そんな2人がアレンと出会って凡そ10年くらいになるだろうか…。しかし、一緒に過ごしたという問いになると、1年にも満たないだろう。10年クエストや100年クエスト、そして死んだとされていた空白の時間…。フェアリーテイルのメンバーは、思うほど長くアレンと交流を持ってはいないのだ。
「君たちはアレンのことを何も知らない…。強さの秘密も、胸に秘める思いも…そして、その目的も…」
「なにが言いたいの…」
ウルティアは、ゼレフを睨むようにして言葉を漏らす。
「…はっきり言おう…。君たちフェアリーテイルは目障りなんだ…。アレンの足を引っ張り、邪魔しかしていない。対して実力もない癖に仲間面している君たちがね…」
ゼレフの言葉に、フェアリーテイルの
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