第8章 冥府の門編
第37話 三つ巴の戦い
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は続かなかった。
背中を合わせるようにして鎮座するアレンとイグニール達の周りに、先ほどそれぞれが相対していた敵が現れる。アレンの前にウルキオラが、グランディーネの前にバルファルクが、イグニールの前にアクノロギアがゆっくりとその身を表す。
「むう…さすがの貫禄だな…」
「なんだよ…さっきのブレス、全然効いてねーじゃねーか…」
「お前の馬鹿力と一緒にするんじゃない…」
メタリカーナ、アレン、イグニールがそれぞれに会話を繰り広げるが、グランディーネが思いつめたように口を開く。
「…そんなことより、皆もうわかっているわね…」
「…ああ」
「して、問題は誰が誰の相手をするかだ…」
グランディーネの言葉に、スキアドラムとバイスロギアがゆっくりと言葉を発する。
「…ウルキオラは、俺がやる」
「わしは、アクノロギアだ」
「なら、同じ天の名を有する者として、バルファルクは私が相手をしましょう…」
アレン、イグニール、グランディーネがそれぞれに相手にするものの名を口にする。そして、メタリカーナ、バイスロギア、スキアドラムは、空を見上げながら口を開く。
「となると…」
「残るわしらは…」
「アルバトリオンじゃな…」
「まあ、一抹の不安もあるが…それが一番理にかなった配置ってとこだな…」
3体の竜の言葉を聞き、アレンがその旨を伝える。
「「「「「「んで、ナツ…お前は…」」」」」」
アレンと5体の竜に声を掛けられたナツはビクッと身体を震わせる。
「フェアリーテイルの皆と一緒に、ゼレフをやれ…」
「そして、奴の持つENDの書…あれを奪うのだ…」
「破壊しても、傷つけてもダメ…いい、奪うのよ」
「…任せたぞ…」
アレン、イグニール、グランディーネ、メタリカーナは、ナツだけでなく、フェアリーテイルのメンバーにも届くようにその言葉を発した。
暫く驚きの様子を見せていたナツだが、ニヤッと笑いかける。
「報酬は?」
「む…?」
「それ、つまりは依頼だろ…じゃあ報酬がなきゃなー…」
ナツの言葉に、困惑していたイグニールであったが、グランディーネがナツとウェンディを交互に見ながら口を開く。
「あなたたちの知りたいこと全て…でどうかしら?」
その言葉にナツだけでなく、ガジル、ウェンディ、スティング、ローグ、そしてフェアリーテイルのメンバーも小さく笑いかける。
「その依頼…引き受けたー!!」
ナツはそう言って、足から火を吹きながらゼレフの元へと突進していった。
ナツが攻撃を仕掛けてくるのを、ゼレフはどこか嬉しそうにしてそれを受け止める。対してナツは、自身の攻撃が全く通用していないことに驚きを見せるが、同じようにゼレフも驚きを見せていた。その理由は、自身の攻撃がナツにダメージを与えられていなかったせいである。
「そうか…これがアレ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ