第8章 冥府の門編
第37話 三つ巴の戦い
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そして、アクノロギアがそのブレスを受けながら地面へと撃墜するのと同時に、イグニール、バイスロギア、スキアドラムがフェアリーテイルのメンバーが集まる場所の前方へと着地する。
それを見計らったかのように、バルファルクと戦闘を行っていたグランディーネ、メタリカーナ、そして、ウルキオラと戦闘していたアレンも、地に足をつける。
アレン、イグニール、メタリカーナ、グランディーネ、スキアドラム、バイスロギアはそれぞれ背中を預けるようにして円陣を形成する。
「ふう…まさか、本当にお前らとこうして戦う時がくるとはな…」
「まあ、想定していたものとはだいぶ違うが…」
「それに、更なる強敵も現れそうですし…」
「お前らも感じ取ったか…」
「参るね…どうも…」
「こいつらに加えて、煌黒龍とは…」
アレン、イグニール、グランディーネ、スキアドラム、バイスロギア、メタリカーナがそれぞれ口々に言葉を漏らす。
「それにしても、アレン、その姿は一体なんだ…」
「似合っていないな…」
「うるせー!斬り殺されたいのか!お前は!!」
「あら、綺麗で美しいじゃない…ふふっ!」
イグニールがアレンの妖精の皇帝の姿を見て、言葉を放ち、それを補うようにしてメタリカーナが言葉を発する。それに対し、アレンは激高したように答えると、グランディーネが嘲笑に似た笑いを漏らす。
「しかし、中々の魔力だ…」
「奥の手というやつか…」
「…まあ、そんなところだ…」
続けて、スキアドラムとバイスロギアが冷静な口調で言葉を発すると、アレンもそれに答えるようにして口を開く。
そんな風に、ドラゴンと歴戦の盟友のような会話を繰り広げているアレンの姿に、フェアリーテイルのメンバーは驚きを隠せない。
「おい…アレンの奴、知り合いなのか?あのドラゴンたちと…」
「うそ…グランディーネとあんな仲良さそうに…」
「あの野郎…知ってやがったのか…」
ラクサス、ウェンディ、ガジルは、心底信じられないと言った様子を見せる。
「おい、アレン!イグニールと友達なのか!!何で黙ってたんだ!!!」
「「お前は黙ってろ!ナツ!!」」
アレンとイグニールが、図ったようにして同じタイミングで同じ言葉を言い放つ。ナツは、父親であるイグニールと、憧れであるアレンの2人に同じ言葉を掛けられ、思わず目尻に涙を浮かべる。
「なんだ…怒鳴られて涙を浮かべるとは…」
「弱っちい奴だな…」
ナツがなぜ涙を浮かべているのか、なんとなく察しのついた2人であったが、あえてそれを口には出さず、挑発するような言葉を送る。
「ッ!うるせー!くそっ!!」
ナツはそれを隠すようにして涙を拭う。そんあナツの姿を見て、フェアリーテイルのメンバーも思わず目尻に涙を浮かべたり、嬉しそうにしている。
だが、その感慨深い様相も、そう長く
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