第8章 冥府の門編
第37話 三つ巴の戦い
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ラ。そんあウルキオラが、信じられないが、2番目ではないのかという思考が数人の頭をよぎる。しかし、その予想は、ゼレフの言葉により、更に信じられないものとして否定されることとなる。
彼は、片手の親指だけを折り、4本の指を立てたのだ。その姿に、皆が徐々に目を見開く。
「第4十刃…ウルキオラ・シファー…彼の十刃内での力の序列は…4番目だよ…」
その言葉に、皆がこれでもかと口を大きく開け、目を見開く。驚きなんてものではない、それはつまり…。
「…ウルキオラより上の存在が…更に3人…」
「そ、そんなもの出鱈目よ!ありえない!」
フリード、エバが酷く困惑した様子で口を開く。
「まあ、別に僕の言葉を信じなくてもいいけど…。もし機会があったら、彼の左胸を見てみるといい。魔導士が身体のどこかにギルドマークを刻むのと同じように…序列を表す『4』の数字が刻まれているから」
ゼレフはふっと笑いながらフェアリーテイルを見つめ、さらに言葉を続ける。
「そしてもう一つ、この世界に、彼以外の十刃は存在していない…今はだけどね…」
「この世界?…まさか…」
ゼレフの言葉に、ヒノエは驚いた様子で言葉を放つ。
「そう、彼はこの世界とは別の世界から来た…ヒノエとミノトだったかな?君たちとアレンと同じ存在さ…」
「別の世界だと!?ヒノエ、ミノト、一体どういうことだ!」
ヒノエとミノト、そしてアレンも、ウルキオラと同じ別の世界から来たというゼレフの言葉に、エルザは酷く動揺して見せる。
「おや?アレンは何も言ってなかったんだね…これは失言だったかな…」
「別の世界…エドラスのようなものってこと?」
ゼレフの言葉を意に介さず、ルーシィはとある疑問を口にする。だが、それはゼレフによって悉く否定されることになる。
「いや、エドラスとは全くの別物だよ…エドラスとアースランド…まあ、まだ他にも世界はあるのだけれど、その二つはどちらも同じ世界線において存在する世界さ。アレン、ヒノエとミノト、そしてウルキオラはこの世界線の外から来た存在…」
「…何を言ってやがんだ…てめえは…」
全く話の意味が分からないラクサスは、唸るようにしてゼレフに言葉を放った。
「少し難しかったかな?つまり…」
ゼレフはゆっくりと言葉を繋ぎながら、その手を空へと向け、人差し指を立てる。
「空に浮かぶ星々…彼らは、遠い宇宙の彼方からやってきたのさ…」
ゼレフの言葉に、フェアリーテイルのメンバーは更なる驚きを見せる。
「そ、そんな話…」
「信じられるわけが…」
ウルティアとレヴィが、狼狽した様子で口を開く。だが、ヒノエとミノトが真っ向から否定しないことに、怪訝な様子を見せる。
「さすがは、黒魔導士ゼレフ…」
「一体どうやってそこまで調べられたのか…興味がありますね…」
ヒノエとミノトの発言に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ