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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第36話 vsウルキオラ
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天狼島で見た、暗黒の翼が、アレンを追い詰めたあの黒き竜が、雲を割り、姿を現す。そして、白きブレスを放ちながら、冥界島の空を飛び回っている。
「そんな…」
「冗談だろ…」
ジュビアとグレイは、震える足を何とか抑え込もうと力を籠める。ゼレフは、そんな様子の2人と、苦しそうに胸を押さえる3人を一瞥し、歩みを進めた。
「ッ!どこへ行くつもりですか!」
「…僕の行動よりも、アクノロギアに反応しているナツ達を心配してあげた方がいいんじゃないかな…」
ゼレフの言葉を受け、一度身体の動きを止めたジュビアであったが、再度ゼレフを止めようと身体を動かす、だが、何者かに手を掴まれ、それを制止させる。
「グ、グレイ様…」
「今は奴に構ってる暇はねえ…それに、今の俺たちじゃ、奴には勝てない…」
グレイの言葉を聞き、ジュビアは苦悶の表情を見せるが、反論の余地はなく、ゼレフの後姿を捉えるに留める。
ゼレフは、そんな5人から少しずつ遠ざかるようにして歩みを進め、小さく呟いた。
「どうやら、400年ぶりにその姿を見ることができそうだね…イグニール」

アクノロギアの出現により、一時戦闘行為を中断させたアレン、ウルキオラ、バルファルク、そしてフェアリーテイルのメンバーは、大空を飛翔するアクノロギアに視線を奪われる。
「そんな…」
「この状況で…」
「なんで…」
ミラ、エルザ、ウルティアが、その目に涙を浮かべながら小さく呟いた。
「…さて、どうしたものか…」
ウルキオラは誰にも聞こえぬような声で小さく呟く。アクノロギアの力は、ウルキオラには及ばない。それこそ、第二階層となったウルキオラの力であれば、まず間違いなくアクノロギアに殺されることはない。だが、いくらウルキオラが強くとも、アクノロギアを滅することはできない。ウルキオラの力は、霊力に由来するモノ。そして、この異世界に飛ばされた際、霊力はそのまま魔力として変異した。故に、ウルキオラの放つあらゆる技はアクノロギアには通用しない。唯一、膂力による斬撃と体術のみは効果はあるだろうが、その点に関してはアレンの方が実力としては上だ。この戦闘でわかったことだが、単純な膂力での争いでは、ウルキオラはアレンには到底及ばない。その差を魔力で補って戦っていたのだ。その補いが、あまりにも強大な魔力であったがために、アレンをも凌ぐほどの力ではあったが、一切の霊力、魔力を無に帰すアクノロギアの前では、その補いも意味をなさない。ウルキオラの力が通らないアクノロギア、そしてアクノロギアの力ではウルキオラに致命傷は与えられない…。まず間違いなく泥沼の戦いと化す。だからこそ、ウルキオラは迷っていた。このままアレンとの戦闘を続けるべきかどうかを。もしここで俺が引けば、アレンは間違いなくアクノロギアへと向かっていくだろう。だが、それでもアクノ
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