第8章 冥府の門編
第36話 vsウルキオラ
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ンディ、ミラ、シャルルの気持ちはさらにそれを超えていた。
「…はぁ…別にお前らのせいじゃねえだろ…」
「で、でも…私達を…守るために…」
アレンの言葉に、ミラは涙を流して呟く。アレンはそんなミラに笑い掛けながら言葉を駆ける。
「それでも、お前たちのせいじゃない。それに、これで俺も…ッ!」
アレンの言葉は紡ぎを迎えることはなく、何かに気付いたように後ろを振り返る。その様子に驚いた皆も、怪訝な表情を浮かべる。
皆もアレンが視線を向けている方へ眼を凝らす。そして、それは驚きを生むことになる。砂ぼこりの後ろに、一人の人影が写ったからだ。
「…う、?でしょ…」
「ま、まだ…」
既に倒れたと思っていたウルキオラの魔力を感じ、カグラとエルザは怯えたように声を漏らす。
そして、砂ぼこりが晴れたとき、更なる衝撃がアレン達を襲う。先ほどまでのウルキオラの姿とはまるで違う、頭に長い角を2本生やし、全身を黒い体毛のようなものが覆っている。更に、長い尻尾も見て取れた。
「刀剣解放第二階層」
その言葉を聞き、皆の表情に絶望が浮かび上がる。
「まさか…無傷とはな…それに、第二階層…だと…?」
アレンは小さく笑いながら言葉を発するが、その顔には冷や汗に似た嫌な汗が滴る。
「俺は解放が一段階だけだと言った覚えはない…」
「ちっ…」
ウルキオラの言葉に、アレンは舌打ちする。それと同時に再び臨戦態勢へと移行させるが、それはある乱入者の言葉によって遮られる。
「随分と面白いことになってるな…ウルキオラ…」
その声を聴き、アレンは再度目を見開いてその声のする方へと視線を向ける。
「てめえは…バルファルク…ッ!」
アレンの言葉を聞き、フェアリーテイルのメンバーも驚きの表情を浮かべる。
「バ、バルファルクだと…」
「だが、どう見ても人の姿だゾ…」
「いや、魔力はクロッカスで感じたものと同じだ…」
「つまり、あれが奴の人型の姿ってわけか…」
アレンとヒスイ王女から齎されたバルファルクの情報の中に、人に化けることができるというものがあったこと思い出しながら、エルザ、ソラノ、ウル、ラクサスが口々に言葉を放つ。
「何をしに来た…バルファルク…」
「何って、加勢に来てやったんだろうが…」
ウルキオラの言葉に、バルファルクが小さく笑って見せる。
「…こいつは驚いたな…お前らグルだったのか…ってことは、ゼレフも仲間ってわけか…」
アレンの仮説に、フェアリーテイルの表情は更なる絶望が支配する。
「勘違いするな…俺は仲間でも何でもない…利害の一致だ…」
「つれねーこと言うなよ…ウルキオラ」
ウルキオラの言葉に、バルファルクは怪訝な表情を見せる。そんなバルファルクの様子などお構いなしに言葉を続ける。
「お前はそこのゴ
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