第8章 冥府の門編
第36話 vsウルキオラ
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る。
「ッ!馬鹿な!セイラは一体何をしているんだ!!」
マルドギールがそう悪態を付いていると、ナツ、グレイ、ジュビアの身体に異変が起こるのを感じる。
「な、なんだ…この魔力は…」
ナツ、グレイ、ジュビアのギルドの紋章から、オレンジ色の魔力が染み出し、次第にそれは全身を覆うように纏わりつく。
「こ、これは一体…」
「あったけえ…」
「ッ!アレンの魔力だ!」
ジュビア、ナツ、グレイは、自身を覆う魔力を肌で感じ取り、驚きの様相を見せる。
「バカな!アレンの魔力だと…これだけ離れているのに…一体どういうことだ!」
マルドギールは、ナツ達を包み込む魔力に驚き、思わず怒号を上げる。
「フェアリーテイルのもの…紋章を刻むものに魔力を付与しているのか…」
スティングは、紋章から滲み出たという点から、一つの仮説を導き出す。
「なんて…ことだ…」
その仮説が正しいと認識したローグは、あまりのことに、言葉を震わせる。ナツは、その魔力を噛みしめながら、ニヤッと口角を上げる。
「なんだっていいや!アレン!!お前の力…確かに受け取ったぞ!!」
ナツはそう言い放ち、マルドギールへと立ち向かっていった。
ウルキオラは、先のアレンの発言と魔力の渦を見て、大きく目を見開いていた。
「(卍解だと?…馬鹿な…奴に死神の力は感じない…そもそも、奴が手に持つ剣は斬魄刀ですらない…)」
そんな風に思考を張り巡らせていると、少しずつ魔力の渦は収まりを見せ、アレンのいた位置へと一気に圧縮されていく。
「(…そうか、名は同じでも、全く別物の力か…)」
そうして考えをまとめると、ウルキオラは小さく呟く。
「卍解…なるほど…それは、魔法の覚醒の第二段階…最終形態か…」
ウルキオラの言葉に、フェアリーテイルのメンバーは目を見開く。
「覚醒の…第二段階…」
「そんなものがあったのか…」
「ということは…スサノオの更に上ということか…」
エルザ、カグラ、ジェラールがひどく驚いた様子で言葉を発する。更に視界は開け、アレンの様相が見えるまでになる。
「ああ、そうだ…。卍解…」
アレンの姿を目にしたフェアリーテイルのメンバーは、更に驚きの様相を見せる。
アレンは身体に、白と薄い桃色を基調とした、美しい衣のようなものを羽織っていた。更にその背中には、蝶の羽を思わせるような形に、これまた薄い桃色を基調とした巨大な翼が見て取れたからだ。加えて、頭には王冠のような額宛が見て取れる。そして、その圧倒的で且つ優しく暖かな魔力を感じ取ることができた。
アレンは、威厳のある声で、その力の名前を口にする。
「…妖精の皇帝!」
その全貌を捕えたフェアリーテイルのメンバーは、まるで魚のように口をパクパクとさせていた。驚きすぎて、暫く言葉を発するのを忘
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