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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第35話 虚化
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も目を見開く。皆、ウルキオラの表情が変わるのを初めて見たためだ。
「貴様は戦わずとも理解しているはずだ…。俺の力を…ましてやこの解放状態の俺の力を…」
「ああ…刀剣解放前なら同等だったかもしれねえが…解放状態のお前の魔力は俺を超える…厳しいだろうな…」
アレンの発言に、フェアリーテイルのメンバーは苦虫を噛み砕いたような表情を見せる。アレンの実力を、身近でそれも長く見てきたエルザやラクサス達でも、その力の差を理解できるほどであった。だが、勝てない程ではない…。アレンならきっと…。その願いも込め、アレンへと鼓舞の声を掛けようとしたが、それは遮られることになる。
「…今の俺なら…な」
「…なんだと?」
ウルキオラは、アレンの含みある語尾に、怪訝な表情を浮かべる。瞬間、先ほどよりも強い魔力がアレンの周りに漂う。それは、封じていた魔力を、力を解放するかのようなものであった。
「ッ!まさか、貴様…」
ウルキオラは少しだけ目を見開いて驚きを見せる。その圧倒的な魔力に、ウルキオラの魔力にも肉薄するかのような魔力に、他の皆も驚きの様子を見せる。
「力の解放が…お前だけの専売特許だと思ったら大間違いだぜ…ウルキオラ・シファー…」
アレンは先ほど解放して見せたウルキオラと同じように、双剣を肩の位置まで上げ、その切先をウルキオラへと向ける。
「はぁ…本当は三天黒龍を…アルバトリオンとミラボレアスと戦う時まで隠しておきたかったんだがな…」
アレンはそう言って、掲げていた双剣をゆっくりと自身の元へとよせ、双剣を重ねるようにしてクロスさせる。
「だが…大切な仲間を守るためだ…そうも言ってられねえだろ…」
「貴様は…一体…」
ウルキオラは珍しく狼狽した様子でアレンを眺める。
「よく見ておけ…そして、言いふらすような真似…するんじゃねえぞ!!!」
双剣はキイーンと高い音を立てて、左右に大きく振られる。
「卍!!解ーーーー!!!!!!!!」
刹那、無尽蔵にあふれていた魔力が、一瞬制止したかと思うと、アレンを中心にして規則性を持つようにして、まるで竜巻のような様相を見せて天高く、地這いずるようにして巻き上がった。


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