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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第35話 虚化
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をウルキオラへと向ける。
刹那ウルキオラは虚閃をリサーナに向けてゼロ距離で放とうとする。
「やめろーー!!!!」
「いやーっ!!」
ジェラールとミラが悲痛にも似た叫びをあげるが、無慈悲にも虚閃は轟音を轟かせ炸裂する。その直前、ウルキオラは大きく目を見開く。それは、ジェラールたちの叫びに反応したわけでも、虚閃の発動によるものでもない。もっと、別の者に対する驚きであった。
それと同時に、先ほどまで抱きしめていたはずのアレンが消失していることに、エルザは気付く。周りをキョロキョロと眺めながら、アレンを探し、声を上げようとする。だが、それよりも先に、探している相手の声が聞こえたことで、それは意味をなさなかった。
「ふぅ…間一髪…ギリギリだったな…」
アレンは、リサーナを抱えながらやれやれと言った様子で口を開いた。直後、先ほどまでののほほんとした雰囲気が一変。アレンはウルキオラの絶望的なまでの魔力を押しのけるようにして魔力を解放する。
「…中々のスピード…そして魔力だな…」
ウルキオラはリサーナを抱えるアレンへと視線を向け、言葉を発した。アレンが魔力を解放したことにより、抱えているリサーナや精神が屈し、生気がなかったものが次第に正気を取り戻す。
「この魔力は…」
「ッ…アレンさん!」
ラクサス、ソラノが顔に希望を滲ませながら声を発する。
「うぅ…アレン…」
ミラがリサーナを救ったアレンを見て、更に涙を流す。皆も、仲間を失うという緊張と恐怖から解放され、大きく息をしている様子が伺えた。
「ア…アレン…」
リサーナは驚きつつ、顔を少し赤らめながらアレンを見つめる。
「悪いな…助けるのが遅くなっちまって…」
アレンはリサーナに優しく笑い掛けながら口を開く。リサーナはそんなアレンの様子をみて、感極まったと言わんばかりに涙を流し、抱きしめる。
「怖かった…怖かった…」
「…もう大丈夫だ…」
リサーナを優しく抱きしめ、アレンは小さく声を掛ける。そして、ゆっくりと地面へと降ろし、立ち上がる。
「よう、地下牢獄以来だな…ウルキオラ」
「…アレン・イーグル…まさか、こんなに早く意識を取り戻すとはな…」
アレンは落ち着いた雰囲気で、それでいて怒りを含んだ口調でウルキオラへと語り掛ける。
「少し見ない間に翼が生えてるぜ…それが刀剣解放ってやつか…」
アレンはウルキオラから与えられた情報を思い出しながら言葉を発する。
「…それで、ゴミを守って、その後どうするつもりだ?」
「ゴミじゃねえ、仲間だ」
ウルキオラの言葉に、アレンは短く答える。
「まさか、俺と戦うつもりか?」
「さあ、どう思う?」
アレンはそう呟きながら、双剣【セイントエスパーダ】を換装する。その言葉に、ウルキオラは小さく笑って見せる。その表情に、アレンだけでなく他の者
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