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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第35話 虚化
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!!!」
自身の身体に起こった惨劇に、今までにない悲鳴をあげる。
「何を怯えている?」
ラクサスは、どこからともなく聞こえたその声に、目を覚ましたかのような感覚を覚える。刹那、小さく涙が目尻に溜っているのが分かった。
「(はぁ…はぁ…なんだ、今のは…)」
ラクサスは自身の手足の感覚を確かめながら思考を巡らせるが、その思考が紡ぎを迎えることはなかった。
「…10人程度か…」
「なっ!」
ウルキオラの言葉と同時に、辺りを見回したラクサスは、驚きの声を上げる。
「う、うっ…」
「はっ…」
「あっ…」
「うー…」
殆どの者が、その目を虚ろにして、痙攣していたのだ。辛うじて意識を保っていたのは、ラクサス、ヒノエ、ミノト、エルザ、ミラ、カグラ、ウルティア、ジェラール、リオン、ウル、ガジルのみであった。
「ウェ、ウェンディ…シャルル…」
「レヴィ…」
「しっかりしろ、ルーシィ…」
エルザ、ガジル、ジェラールが震えるように声を発するが、皆の表情に生気が戻ることはない。
「まさか、一人として立っていることすらできんとはな…」
ウルキオラはそう言って、ゆっくりと歩みを進める。ラクサスはウルキオラを見つめながら怯えた様子で再度思考を張り巡らせる。
「(今のは一体なんだ…幻覚…なのか…)」
ラクサスが考えていたのと同時期に、意識を保っている他のメンバーも自身に、皆に何が起こったのかを考え始めた。
「(今のは魔法じゃない…まさか…魔力だけで…)」
「(精神が屈したというのか…)」
「(強いとか弱いとかじゃない…)」
「(次元が違う…)」
「(…怖い…)」
エルザ、カグラ、ウルティア、ウル、ミラがそれぞれに思考を張り巡らせていると、ウルキオラが一人の人物の前で歩みを止め、頭を鷲掴みにして引き上げる。
「まずはお前だ…女…」
ウルキオラが鷲掴みにした人物を見たミラが、酷く困惑した様子を見せる。
「リサーナ!!!」
ウルキオラは、鷲掴みにした掌から、緑色の緑光を発生させる。先ほどその力、魔法を見ていたラクサス達が、ひどく怯えた様子で口を開く。
「虚閃か…ッ!」
「まずい…このままじゃ…消し飛ぶぞッ!!」
「や、やめろー!!」
ラクサス、リオン、ウルティアが叫ぶが、ウルキオラは意に介さず虚閃を放つために魔力を込める。
「お願い!!やめて!!!」
ミラは懇願するようにして声を張り上げる。そんなミラに、ウルキオラはじろっと視線を移す。
「女…貴様は敵に懇願してばかりだな…一ついいことを教えてやろう…」
ウルキオラの言葉に、ミラはぐっと悔しそうな表情をする。
「カスは死に方も選べない」
「ッ!…お願い…やめて…」
ミラは涙をポロポロと流しながら口を開く。そんなミラの様子を見て、他のメンバーは呪い殺すような表情と視線
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