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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第35話 虚化
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、ラクサスの意図を感じ取った他の皆も、再び魔力を込めながらウルキオラへと対峙する。
「なるほど…どうやら、まだ戦う意思はあるようだな…」
ウルキオラはそんなフェアリーテイルのメンバーを一瞥し、斬魄刀の柄へと手を伸ばした。

エルザ達は、意識を失っているアレンを背負いながら、足早に冥界島を駆けていた。エルザに背負われたアレンを、ウェンディは移動しながら治癒魔法で回復させる。そして、その回復が抉られた右目に差し掛かった時、ウェンディの表情はひどく曇った。
「ッ!ダメです…私の力では、抉られた目を治すことは…」
一抹の希望にかけたエルザ達であったが、予想通りの結果に険しい顔つきになる。
「…目玉が残っていれば、まだ何とかなったかもしれませんが…」
ウェンディは苦しそうに言葉を発すると、ミラが悔しそうに、強く両目を閉じる。エルザ、カグラ、ミネルバ、シャルルもひどく落ち込んだ様子を見せる。
エルザは、自身の中に渦巻く負の感情に蓋をしながら、ゆっくりと口を開く。
「…ッ。とりあえず、アレンを一刻も早く安全なところに運ばなくては…」
「でも、ギルドはもう…」
「それに、マグノリアの街も魔障粒子に侵されておる…一体どうしたら…」
エルザの発言に、ミラ、ミネルバが動揺したように言葉を発した。
「ああ、だが、なんとかして…ッ!」
エルザは頭をフル回転させながら考えるが、その考えは、大きな岩壁を曲がった際に見た光景により、中断されることになる。
「あ、あれは…」
「ヒノエ!ミノト!…それに皆!!」
カグラ、シャルルが驚きの言葉を口にする。ヒノエ達大勢のフェアリーテイルの魔導士が、何とか立っていたり、苦しそうに地面に伏している姿を見たのだ。
「ほう?まさかそっちから来るとはな…」
エルザ達は、その不快で畏怖を覚える声がした方向へと視線を向ける。
「あ、あなたは…」
「ウルキオラ…」
「こやつが…」
「アレンを虚化させた男…」
「ッ!皆をやったのもお前か!」
ウェンディ、ミラ、ミネルバ、エルザ、カグラが激高したように声を発する。
「久しいな、女。まさか自ら地獄へ舞い戻ってくるとは…」
ウルキオラはミラとウェンディに向けて言葉を発する。
「ッ!あなたの目的は何ですか!!」
「冥府の門でもないあなたが、なぜアレンを狙うの!」
「貴様らに話すことは何もない…アレンを寄こせ」
ウルキオラの発言に、エルザ達は目を見開いて驚きを表す。
「…断る」
エルザが低く唸るのと同時に、ミラ、カグラ、ミネルバが魔力を込めて反抗の意思を示す。そんな会話を聞いてか、ラクサスが苦しそうに言葉を発する。
「相手にするな…アレンと一緒に…逃げろ…」
「こいつには…勝てない…」
ラクサスの言葉を補うようにして、ウルティアも口を開く。
「まさかと
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