第8章 冥府の門編
第34話 vs九鬼門
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貴様らがいくら警戒をしようと何の意味も持たない…」
「くっ…アイスメイク…薔薇の王っ!!」
ウルキオラの動きを待つ前に、ウルティアが攻撃を仕掛ける。
氷でできた薔薇の茎や花がウルキオラへと襲い掛かる。だが、その氷の薔薇は、ウルキオラの片手で見るも無残に破壊される。
「なっ!!」
「う、嘘だろ…ウルティアの魔法が…」
「片手で…っ!」
ウルティア、ジェラール、レヴィが驚いた様子を見せる。
「涼しさを味わうには、最適な魔法だな」
ウルキオラのまったく意に介さない言葉に、ウルティアは怪訝な表情を見せる。
「ッ…!七つの星に裁かれよ!七星剣ッ!!」
「アイスメイク・蛟!!」
「アイスメイク・大鷲の宴!!」
ジェラール、リオン、ウルがそれぞれ最大火力で魔法を打ち込む。ウルキオラはそんな目を見開くような魔法に対して、怠そうに突っ立っている。
ウルキオラは3人の魔法を甘んじて受ける。それを見たフェアリーテイルのメンバーに希望が滲み出る。
「やった!さすがにこれだけの魔法が当たれば…」
「やっぱりみんなすごい!!」
リサーナ、ルーシィが飛び跳ねるようにして声を掛ける。だが、ウルキオラのいた場所から、3人の魔法が消滅するような様相を見せる。
「こんなものが…全力か?」
ウルキオラは全くのノーダメージで立っていた。
「う、うそでしょ…」
「まさか…何かの防御魔法か…」
エバとフリードが驚いたように声を上げる。
「防御魔法?勘違いするな…お前らの魔法が勝手に消滅しただけだ」
「…なんだと?」
ウルキオラの言葉に、戦線に復帰したラクサスが低い声を上げる。
「貴様ら魔導士は、己の使う霊力…いや、魔力の性質も知らんのか?」
「何わけわかんねーこと言ってんだ!」
エルフマンは、ウルキオラの言葉を理解できずに、怒りを露にする。
「…魔力と魔力がぶつかり合った時、弱い方の魔力が消滅するのは自然の摂理…」
ウルキオラの言葉に、殆どのモノが理解できないといった様子であったが、ラクサスとウルだけは、冷や汗をかきながら一方後ろに後退する。後方で眺めていたヒノエとミノトも、これまでにない驚きの表情を見せる。
「ほう?数人は理解できたみたいだな…つまり、だ…」
「お、おい、ラクサス?ウル?どうしたんだ…」
ウルキオラの言葉と同時に、ラクサス達の異常な様相を怪訝に思ったカジルが口を開く。
「お前らが俺を斃す為に練り上げた魔力よりも、俺が無意識にはなっている魔力の方が上ということだ…」
ウルキオラはそう言い放つと同時に、先ほどよりも更に強大な魔力を放出する。
ウルキオラの言葉に、フェアリーテイルのメンバーは目を見開き、呻き声に似た悲鳴をあげる。
そんな状況な中、ウルキオラとフェアリーテイルのメンバーの間に、割って入るように前方に身を出
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