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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第34話 vs九鬼門
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を感知するという手段を用いた。難航を極めた捜索であったが、アレンの高ぶる魔力を何とか感知し、本部が移動していることを突き止める。そして、その本部は何とこともあろうにこのフェアリーテイル、マグノリアへと近づいていることが分かった。
更に、魔障粒子ラクリマの捜索に当たっていた他のメンバーは、マグノリアの住民に事情を説明し、他の街や村に避難を呼びかけながら、ラクリマの全ての回収に成功する。
回収したラクリマは、フェアリーテイルに運び込まれると、フリードの術式によって隔離することに成功する。
魔障粒子の散乱を防ぎ、冥府の門の本部と思しきアレン達が捕らえられている場所を察知したフェアリーテイルのメンバーは、冥府の門本部がマグノリアへと襲来する時を狙って、迎え撃つかたちで準備をしていた。
そんな折、フェアリーテイルの酒場に謎の異空間らしき扉が出現する。その様相に、皆が驚きの表情を浮かべる。
「な、なんだ!」
「冥府の攻撃か!」
ジェラールとリオンが警戒しながら口を開くと、その謎の空間から4人の見知った女性たちが現れる。
ミラたちは、フェアリーテイルの床に滑り込むようにして姿を現した。
「「「「ゴホッゴホッ!!」」」」
ミラたちは、先ほど受けたウルキオラの蹴りの衝撃に、苦悶の表情を浮かべていた。謎の扉のようなものは、一瞬にして姿をかき消す。
「姉ちゃん!」
「ジュビア!!」
「ウェンディ!」
「ルーシィ!」
「無事か!!」
エルフマン、グレイ、シャルル、ナツ、エルザが口々に言葉を発しながら、4人の元へと駆け寄る。
「み、みんな…」
「アレンが…」
「アレンさんが…大変なことに…」
「助けに行かないと…」
ルーシィ、ミラ、ジュビア、ウェンディは、焦るように皆に言葉を送る。
「一体なにがあったのじゃ!!」
皆と同じように4人に駆け寄るマカロフが、怒号のように声を掛ける。
ミラ達は、アレンの身に起こったこと、冥府の門の目的、虚という種族について、そしてアレンと同等以上の力をもつウルキオラという存在について事細かく説明した。
どれも衝撃的であったが、特に皆を驚かせ、怒りを滲ませることとなったのは、アレンが痛みを増幅させられた状態で拷問を受け、右目を抉り取られたというものであった。更に、その抉り取られた右目を、4人の目の前で踏みつぶされたと聞き、ナツ達は怒りで狂ってしまうかのような表情を見せる。特にエルザの雰囲気は誰が見ても正常ではない様相であり、作った握りこぶしに血が滲むほどであった。
マカロフですら、怒りで表情が固まっている様子が見て取れる。怒りと悲しみ、やるせなさに皆が震え、涙をためていた。そんな様子を見て、ミラがポロポロと涙を流す。
「ごめんなさい…私…何もできなくて…」
「ミラのせいじゃない…よく戻ってきた…」

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