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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第34話 vs九鬼門
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刀の形に封じ込めたものだ。これを貴様の胸に突き刺し、虚の力を流し込む」
「なんだと…ガッ!!」
ウルキオラは言い終えると、アレンの返答を待たずに刀を突き刺す。
「精々飲み込まれないようにあがけ…もし生き残れたら…いや、なんでもない」
「ガアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!」
ウルキオラの言葉を遮るように、アレンの叫び声が響き渡る。ウルキオラが突き刺した部分から、真っ白な帯状のモノが発言し、アレンの身体を包み込む。加えて、同じようにアレンの目から、口から、少しずつ顔に白い仮面のようなものが形成される。
アレンは痛みとも苦しみともとれぬ謎の不快感と恐怖感に支配され、意識を手放しそうになる。何とかそれを抑え込み、立ち去ろうとするウルキオラの背中を見つめる。
「ま、まて…お前は…一体…」
「ほう?まだ意識があったのか…。これは、期待してもよさそうだな」
「俺の…質問に…ッ!グアアアアアアアアアッッ!!!!!」
ウルキオラは再度雄たけびを上げるアレンに対し、一瞥したのちに視線をずらし、アレンの前から姿を消した。

ミラたちは、キョウカから聞かされたウルキオラという存在と、虚について、そしてアレンに施す虚化の正体。さらには冥府の門の計画について聞かされた。説明の途中で九鬼門が一人、セイラという女が登場し、同じようにキョウカの話を横で聞き始める。
これ以上にない怒りを滲ませるミラたちであったが、それ以上に何かを信じるような目つきでキョウカを睨みつける。
「アレンは…あんたらなんかに支配されたりしないわ!」
「絶対に虚なんかに負けたりしません!」
ミラとジュビアは、意志を秘めた目でそう言い放つ。
「まあ、うぬらがそう思うのも無理はない…。だが、奴にも呪法が聞くことは証明済みだ…。我が感覚強化の呪法がな…。であれば、セイラの命令呪法でアレンを支配することも可能だ」
「そんな女に、アレンさんが支配されるわけない!」
ルーシィがそう呟くと、セイラはふふっと小さく笑いかける。
「そうだといいですわね…まあ、結果は自ずとわかりますわ…。それよりキョウカ様…そろそろ作戦のお時間です」
セイラの言葉に、キョウカは気付いたように目を見開く。
「おっと、もうそんな時間か…。アレンを痛めつけるのが楽しくて、すっかり時間を忘れておったわ…。もう二度と会うこともないか…人間共…ふふっ…」
「まちなさいっ!今すぐにアレンを…ッ!」「グアアアアアアアアアッッ!!!!!」
ミラはキョウカ達にアレンの解放を求めるが、それはアレンのこれまでにない叫び声により、紡ぐことはなかった。
「ひっ…」
「ア…アレンさん…」
ウェンディとジュビアが、聞いたこともない悲鳴に、嗚咽のような声を漏らす。反面、キョウカとセイラは不敵な笑みを浮かべて口を開く。
「ほう?
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