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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第33話 誘拐
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メモリーデイズによる件から1週間がたった頃。ジュビアは、とある相談をしに、アレンの元へと尋ねていた。最初はアレン宅にお邪魔しようとも思ったが、グレイという最愛の男がいる中で、これは浮気になってしまうのではという考えから、ギルドにて待つことにした。
アレンはいつも朝早くからギルドに顔を出すことが多いため、事前にミラに何時ごろ来ているのかを聞き、その時間である7時にはギルドに顔を出すことにした。
7時を少し回った頃、フェアリーテイルの酒場に入ると、人はまばらで、数人しか見て取れない。しかし、カウンターには2つの影があり、一人がミラ、一人がアレンであることを認識し、ジュビアは足早にアレンの元へと向かっていった。
「あら、ジュビア、おはよう。もうアレンは来てるわよ」
「ん?おお、おはよう、ジュビア。なんか俺に用があるとか…どうした?」
ミラがジュビアの存在に気付いて挨拶をすると、アレンも首を回してジュビアに声を掛ける。
「おはようございます。ミラさん、アレンさん。実は、アレンさんにお聞きしたいことがありまして…」
「聞きたいこと?なんだ?」
アレンはジュビアに問いかけるように声を発した。
「実は、今日はグレイ様との記念日なのですが、プレゼントをお渡ししたいと思いまして…」
「あら、いいじゃない!」
ミラが楽しそうにジュビアの話を聞いている。
「それで、男性がもらって喜ぶものなど教えていただければと思いまして…」
「なるほど…ん−、プレゼントなんてなんでも嬉しいもんだけど…そうだなー」
アレンが悩むようにして腕を組むと、思いついたように目を見開いた。
「それなら、実際にマグノリアの街にでて、探してみるか?食べ物とか小物とか魔道具とか」
「よろしいんですか?アレンさんのお時間を頂戴してしまって…」
ジュビアは少し申し訳なさそうに身体をくねくねさせている。
「気にすんな!ジュビアのためだからな!」
「ジュビーン!!…ジュビアのために…ブツブツ…」
ジュビアは驚いたように、それでいて気恥ずかしそうに頬を両手で多い、身体を震わせる。
「こら、アレン。ジュビアを困らせたらだめよ」
「はぁ?今のどこに困らせる要素があったんだよ…」
「それが分かってないってのが、より悪質よねー…」
ミラはじとっとした目でアレンを見つめるが、アレンは何のことかさっぱりといった様子であった。そんな風にブツブツと呟いていたジュビアであったが、何かを思いついたように正気を取り戻す。
「で、では誰か他の方を誘って…というのはどうでしょうか?その…浮気はいけないと思いますし…」
「ああ…そういうことか…。そうだな、大人数の方が盛り上がるしな!」
「それなら私も行くわ!」
ミラは嬉しそうにプレゼント選びに参加するようであった。
「おいおい、ミラ、仕事は大
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