第8章 冥府の門編
第33話 誘拐
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な…その中には痛みの感覚も含まれておる」
キョウカの言葉に、4人の瞳孔が開く。
「ま、まさか…」
ルーシィが怯えたように呟く。
「そう、アレンの感じる痛みを100倍にキョウカして拷問したのだ…。ふふっ、あれほど強い男のこの上ない悲鳴、ここにも届いておったろう?」
キョウカは高らかに笑い、4人を挑発する。
「……ろす…」
「ん?何か言ったか?」
小さく呟いたミラの言葉が聞き取れなかったキョウカが聞き返す。
「殺す…あんたは絶対に…殺すッ!」
ミラのこれまでにない怒りの表情と言葉に、ルーシィ達3人が驚く。そんなミラを見たキョウカは、ふっと笑うと、ミラを挑発するようにして声を掛ける。
「ほう?できるといいな…待っておるぞ…」
キョウカはそう言って、床に転がるアレンの目玉を踏みつけるようにして足を置く。
「ッ!やめて!!」
ミラは大声で叫ぶが、その声は届かず、ブチュッとアレンの目玉はキョウカの足によって潰される。その様を見ていられないといった様子で、ルーシィ達は目を伏せる。その目には、大量の涙が溜まり、流れていた。
「…アレンの目玉に免じて、貴様らが知りたいと思しき情報をいくつか与えてやろう…。ウルキオラ様と、虚…そして、アレンの虚化について…な」
キョウカは再度不敵な笑みを浮かべ、続けて言葉を放ったのだった。
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