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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第33話 誘拐
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の言葉に、他の九鬼門のメンバーが不敵な笑みを浮かべる。
「テンペスターが設置した魔障粒子を封じた魔水晶…。テンペスターに指示した通り、フェアリーテイルがそれを回収するように仕向けた」
マルドギールは、テンペスターへと視線を向けながら、口を開く。テンペスターは、マルドギールの視線に、微笑で返す。
テンペスターがアレン達を誘拐した際、シャルル1人を逃がしたのは、魔障粒子ラクリマの存在をフェアリーテイルのメンバーに伝えさせるためであった。
「魔障粒子ラクリマ…あれはいわば布石…。あの中には強力な爆発魔法を仕込んである。街を守るためにと集めたラクリマが、ギルド内で爆発。さすればフェアリーテイルは木端微塵…加えてあふれ出した魔障粒子で街も壊滅…。さすがはマルドギール様ですわ…」
キョウカはくくっと不敵な笑みを漏らしながら、楽し気に言葉を発した。

冥府の門、九鬼門の一人、不死のテンペスターに誘拐されたアレン、ミラ、ジュビア、ルーシィ、ウェンディの5人は、冥府の門の本部と思しき場所で魔封じの拘束をされた後、それぞれの場所へと拘留される。アレンは、懲罰房のような場所で手足を縛られ、その隣の部屋にミラ、ジュビア、ルーシィ、ウェンディが捕らえられている。
「これで、いくらそなたと言えど、身動きは取れまい」
アレンの拘束姿を見て、九鬼門が一人、キョウカが小さく呟く。
「…さあ、どうだろうな?…ッ!」
アレンは不敵な笑みを浮かべてキョウカを見つめる。そんなアレンに、キョウカはとある魔法をかける。
「ふふっ、気付いたかしら?」
「…感覚魔法…いや、強化魔法か…ッ!」
アレンは、キョウカの言葉に、苦悶の表情を浮かべながら答える。
「そう、私の魔法は人の感覚を強化する魔法…今あなたの痛みの感覚を100倍にまで強化させた。今のあなたは、神経や内臓が剥き出しになっている以上の痛みを、微風ですら激痛を感じるほどにまで感覚が研ぎ澄まされている…」
キョウカはそう言って、アレンの頬を叩く。
「ガッ!!!!」
アレンは、頬を叩かれただけ、しかし、そうとは思えないほどの痛みを感じ、呻き声を上げる。
「ほう?さすがは竜の天敵…常人ならこれ以上にないくらいの悲鳴をあげるのだが…」
「ぐっ…はぁ、はぁ…悪趣味な女だな…」
アレンは、身体を震わしながらもキョウカを睨みつける。
「どうやら、うぬは此方を十分に楽しませてくれそうだ…」
キョウカは手を鞭のように変形させて、アレンの腹を何度も打ち付ける。今までに感じたことのない痛みに、アレンは目を見開き、嫌な汗を大量に流す。
「ぐああああああああああああっっっ!!!!!!」
「いい悲鳴だこと…」
息の仕方を忘れてしまうほどの痛みに、アレンの瞳孔はゆらゆらと定まらずに迷走している。暫くして、大きく息を吸いこむと、キ
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