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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第33話 誘拐
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「勘違いするな、俺はお前たちを部下にしたつもりも仲間にしたつもりもない。ただ、利害が一致しているだけだ」
「承知しておりますわ。我らが目的はアレン・イーグルを支配しゼレフ様の元へ行くこと。あなたの目的はアレン・イーグルへの関心」
男の言葉に、巨大な2本の角と胸を携えたセイラが口を開く。
「どうやら理解しているようだな。俺にとっては貴様らの目的など知ったことではない。アレン・イーグルへの処置が終われば、貴様らとの縁も終わりだ」
「確か、虚化…でしたな。虚…そして破面。まさか我ら悪魔より更に上位の種族がいようとは」
男の言葉に、マルドギールが静かに呟く。
「…この世界に興味はないが、奴の力には興味がある。奴ならば、虚の力を有することができるかもしれない。…まあ、正気を保てる確率は皆無だがな」
「そして、その状態のアレン・イーグルを我らが力で支配し、操り、ゼレフ様への手土産とする。さすればアクノロギアや他の三天黒龍も敵ではない。ゼレフ様にこの世界をお渡しすることができるだろう」
マルドギールの言葉に、男は怪訝な表情を見せる。
「貴様らに、奴を支配できるのかは疑問だが、別に支配できようができまいが俺には関係のない話だ」
男はそう言い残し、席を立つと、再び扉の前へと移動する。
「奴を困憊させ終えたら声をかけろ。虚化はそれからだ」
「はい、滞りなく実行させて頂きます。…ウルキオラ様」
マルドギールの言葉と共に、ウルキオラは部屋を後にした。

ウルキオラが退出したのを見守ると、キョウカがゆっくりと口を開いた。
「…よろしいのですか?マルドギール様、奴をこのまま行かせてしまって」
「いいんだ。アレンを傀儡として手にできれば、ウルキオラも我らにはそう簡単に手出しはできない」
「アレンとウルキオラは、確か同等か少しウルキオラの方が強い程度とおっしゃっていましたね」
キョウカの言葉にマルドギールは落ち着いた雰囲気で答え、それに続くようにセイラが言葉を続ける。
「傀儡と化したアレン、我ら冥府、そしてゼレフ様にバルファルク…これだけの戦力があれば、例えウルキオラと言えども何もできまい」
「…それに、彼が世界に干渉するつもりがないのは真実なようですし」
マルドギールの言葉に、セイラが笑みを浮かべながら答える。
「早速、取り掛かるとしよう…キョウカとセイラはアレンに拷問を与え、疲弊させておけ。他の人質には手を出すな?恐らく、我らがどのような拘束を施そうとも、その気になれば奴はそれを破ることができるだろう。あの4人は、本当の意味でのアレンに対する拘束だ」
「ええ、承知しております」
キョウカは、マルドギールの言葉に小さく呟く。
「他のものは、冥界島で待機だ。…これより、フェアリーテイルとマグノリアを跡形もなく消し飛ばす」
マルドギール
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