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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第33話 誘拐
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覚える。それと同時に、ミラとルーシィが異議を唱えるが、アレンがそれを即座に制止させる。
「今の自らが置かれている状況がよくわかっているな…」
テンペスターはそう言うと、捉えられている5人のうちの一人、シャルルを解放する。解放されたシャルルは、地面に落下し、驚きの表情を浮かべる。
「人質に猫はいらん」
「…随分となめたこと言ってくれるわね…ッ!」
テンペスターの言葉に、シャルルはドスの効いた声を上げるが、アレンにも他のものと同様に結界に閉じ込められる。
「ぐっ…これは…!」
「「うっ…」」
「「くっ…」」
アレンが閉じ込められると同時に、他の4人が悲鳴を呻き声を上げて、意識を失う。
「ウェンディ!皆!!」
「慌てるな。強力な催眠魔法で眠っているだけだ…だが、アレン・イーグル…。これだけの催眠魔法でも意識を失わないとは…」
シャルルの悲鳴にも似た叫びは、テンペスターの冷静な声に遮られる。
「ぐうっ…こいつらには…手を…だすな…」
アレンは意識を何とか保ちながら、テンペスターを睨みつける。
「案ずるな、約束は守る。貴様を捕えて好きに出来さえすれば、こんなカス共に用はない」
テンペスターはそう呟くと、アレン達と共に掻き消えるように姿を消した。
「待ちなさい!…みんな…」
シャルルは、皆がいたであろう場所をウロウロとするが、すでに気配は完全に消失していた。暫し現状を把握できていないシャルルであったが、すぐに冷静さを取り戻して真剣な表情へと戻す。
「大変なことになったわ…一先ず、ギルドの皆に知らせないと…」
シャルルは、そう呟き、大急ぎでフェアリーテイルのギルドへと戻った。

アレン達が冥府の門、九鬼門が一人、不死のテンペスターと接触していた時、フェアリーテイルは相も変わらず騒がしい様子を見せていた。
そんな中、一瞬ではあったが、ドンッという衝撃的な魔力の波動を感じ取ったメンバーは、驚きでピタッと静けさを取り戻す。そして、その感じた魔力を思い出すように口を開き始める。
「今の魔力…」
「アレン…だったわよね?」
「一体何ごとだ…」
カグラ、ウルティア、エルザが、小さく呟くように言葉を発した。そんな風にしていると、マグノリアの住人がギルドの扉を勢いよく開いて侵入してくる。
「た、大変だーー!!!」
そんな様子に、ギルドのメンバーは驚きの表情を見せる。
「一体、何だってんだ!」
「どうしたんだ!」
ナツ、ジェラールが、そんな住人を問い詰めるように声を荒げる。
「ア…アレンさんが…」
「アレンがどうした!!」
住民は息絶え絶えと言った雰囲気で口を開いていたが、そんな様子を気にも留めず、グレイが問い詰める。
「アレンさん達が…獣人みたいなやつに捕らえられてどこかに連れ去られちまった!!」
その言葉を聞き、
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