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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第33話 誘拐
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後方を確認する。
「…誰だ?お前は…ッ!どうやら、人間ではないらしいな…」
アレンの言葉に、ミラたち6人は、警戒の姿勢を示す。
「我は冥府の門、九鬼門が一人、不死のテンペスター。アレン・イーグルお前を捉えに来た」
獣人のような男は、フードを取りながら言葉を発した。その言葉を聞き、ミラたち6人は臨戦態勢を取る。
「冥府の門!?」
「バラム同盟の一角…」
「九鬼門と言えば、冥府の門の最高戦力…」
「アレンを捉えるですって?」
ウェンディ、ジュビア、ルーシィ、ミラが口々に言葉を発する。
「…俺を捕える…か。本当にそんなことができると思ってるのか?」
アレンも、低く唸るように言葉を発する。
「もちろん、貴様の実力は知っている。故に、我を正面から捕らえられるとは思っていない」
テンペスターはそう言って、ある魔水晶を取り出す。それを見て、アレンに動揺が走る。
「ほう?一目見ただけで理解したか?さすがは竜の天敵と言われる男…そう、これは魔障粒子を圧縮、封じ込めた魔水晶だ。マグノリアの街に、これを10個セットしてある。俺の指一つで起動するようになっている…あとは、言わなくてもわかるな?」
テンペスターの言葉に、ミラたち5人に衝撃が走る。
「…なるほど、マグノリアにいるもの全てが人質というわけか…」
「ああ、そして、後ろの5人もな…」
テンペスターがそう言うと、5人の周りに丸みを帯びた紫色の結界が発生する。
「「「「「っキャーー!!」」」」」
「ッ!お前ら!」
ミラたち5人は、結界の中に閉じ込められ、苦しそうにしている。
「動くな!アレン・イーグル!!」
アレンが5人を心配するように声を張り上げたことで、テンペスターはアレンに制止を求める。
「…なにが目的だ…」
「言ったはずだ…貴様を捕えに来たと…貴様の力が必要なのだ…」
アレンは更に怪訝な表情を浮かべる。
「なら、こいつらは関係ないだろう…今すぐに離せ!」
「それはできない…貴様を冥府の門の本部へ連れて行った後の、人質とさせてもらう。貴様に抵抗されれば、我々でも抑えきれぬからな…」
テンペスターの言葉に、アレンは苦渋の決断を迫られる。そうして、少し考えた後、テンペスターへと視線を戻し、口を開いた。
「…いいだろう、貴様らに捕らえられてやる。だが、こいつらには傷一つつけることは許さん」
アレンは、言葉の尻目に圧倒的な魔力を解放してテンペスターを威嚇する。想像以上の魔力に、マグノリアの街は自身が起こったかのように震え、大気が悲鳴をあげる。
「なるほど…噂以上だな…」
「…アレンッ!そんな奴の言うこと聞く必要ないわ!」
「そうよ!皆で戦えばきっと…」
「無理だ…マグノリアを人質に取れれている以上、抵抗すれば大惨事になる…」
テンペスターはアレンの魔力に畏怖を
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