男装の勇者
第六話:仲間を探し求めて
[4/25]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レイグを交互に凝視する。
ロウ
「ジュ、ジュイネではないか???! それにグレイグ、お主まで??。おぉ、わしの愛しの孫ジュイネよ??死んでしまうとは何事じゃ??!」
ニマ大師
「早とちりして泣くんじゃないよ、こいつらは死んでここに来たんじゃない。現世で干からびてるお前を見て死んじまうと思って連れ戻しに来たんだとさ」
ロウ
「な、何じゃ??寿命が縮まる所だったわい。わしならこの通りピンピンしとるぞ! ジュイネ??、お主なら生きてくれているとわしは信じておったよ。何せわしの自慢の孫じゃからのう??!」
ジュイネ
「ロウおじいちゃん??! 心配したんだからね! 現世ではあんなやせ細っちゃってて??死んじゃったのかと思ったじゃないか??っ」
ジュイネは実の祖父に泣きながら抱きつき、その孫の背中を優しくぽんぽんするロウ。
ロウ
「おうおう、心配掛けてすまんのぅ??! 所でグレイグ、お主は───」
グレイグ
「ロウ様??これまでの無礼、真に申し訳ございません。今は??ジュイネに命を預けその盾として、傍に居させて頂いております」
ロウ
「そうかそうか、わしらの仲間になってくれたという事じゃな。お主もウルノーガに運命を狂わされた一人じゃ、ここは一致団結して魔王を倒さねばな。??では大師様、グランドクロスも習得した事ですしわしは愛する孫と仲間と共に魔王打倒の旅を続けます。大師様の魂もいずれ必ずや命の大樹の循環に戻して差し上げましょうぞ!」
ニマ大師
「こら待ちな、??まだ修行は終わってないよ」
ロウ
「??ほえ??」
ニマ大師
「さてジュイネ、始めるとしようかい」
ジュイネ
「はい」
グレイグ
「お待ち下さい、ニマ大師??どうか私にも、修行をつけて頂けないでしょうか。自分だけ何もせずに現世に戻るのは心苦しいのですが」
ニマ大師
「そうしてやりたい所だけど、時間が無いんだ。あんたを除け者にするわけじゃないんだけど、この二人に覚えさせたい大技がどうしてもあってね??あんたの役割は、修行を終えて冥府から現世へ戻ったら干からびてるだろう二人を抱えてドゥルダの郷に戻り休ませる事??それまでは、修行風景を見学しといてくれないかい?」
グレイグ
「成程??承知しました」
ニマ大師
「じゃあまずは、右手を前に出して魔力を集中させな。あんたの心の強さが、そのまま剣の形を成すはずさ。それが、覇王斬という奥義になる」
ジュイネ
「はい??」
ジュイネが言われた通り右手を前に出し魔力を集中させると、朧気な形状の剣が出現した。
ニマ大師
「ふむ??まぁ最初はこんなもんだろうね。それじゃ次は、戦いの中でその心の剣を強くしていこうじゃないか、覇王斬とし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ