男装の勇者
第三話:仮面武闘会
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の薬、かなり高価なんじゃ??」
ロウ
「いいんじゃよ、お主らはわしの頼みを聞いてここまで付き合ってくれたのじゃし、元凶も倒せたしの」
カミュ
「じいさんがいいって言ってんだから飲んどけよ??ほら」
ジュイネに水の入った皮袋を渡すカミュ。
シルビア
「そうよん、気持ち悪いままなんて嫌でしょ?」
ジュイネ
「うん??それじゃあ、遠慮なく」
超万能薬を口に含み、水と共に飲み込む。
ジュイネ
「????」
ベロニカ
「気分はどお、ジュイネ?」
ジュイネ
「わぁ??すぐに気分が良くなったよ。ありがとう、ロウさん」
ロウ
「うむ、顔色も良くなったようで何よりじゃ。さて??」
上体を起こし座り込み、項垂れているハンフリーに目を移すロウ。
ハンフリー
「??????」
ロウ
「魔物の甘言に従ったお主のやり方は確かに間違っておったが、まだやり直せるはずじゃ」
ハンフリー
「????」
ロウ
「わしがこの街の町長に話をつけてしんぜよう。なに、悪いようにはせんよ。孤児院がこの先も運営してゆけるよう取り計らうとしようぞ」
ハンフリー
「う、うぅ??ッ。ありがとう、ございます??。そして本当に、申し訳なかった?ッ!」
ハンフリーはその場で泣き崩れた。
ジュイネ
「(ハンフリー??)」
持ち越されていた優勝セレモニーは、翌日行われる運びとなりとりあえず一行はそれぞれハンフリーは孤児院へ、女武闘家のマルティナと謎の老人ロウは別の宿屋、そしてジュイネ達5人はいつもの宿屋で休む事となる。
ベロニカ
「───ジュイネ??ジュイネってば。昨日の今日だしまだ寝てたいのも分かるけどそろそろ起きた方がいいわよ、優勝セレモニーに間に合わなくなるわ」
ジュイネ
「ぁ、うん??そうだね、起きるよ」
セーニャ
「ジュイネ様、身体の調子は如何ですか?」
ジュイネ
「大丈夫、何ともないよ。むしろ調子はいいくらいだし」
セーニャ
「良かったですわ、アラクラトロが精製したエキスや猛毒による後遺症は心配ありませんね」
宿屋の階下に降り、先に起きていたカミュとシルビアとも合流する。
カミュ
「ハンフリーは先に闘技場に行ってるってよ、優勝賞品の虹色の枝は売ったりせずオレ達に寄越してくれるそうだが??何かスッキリしねぇな」
シルビア
「事情が事情とはいえ実質ハンフリーちゃんの罪は公(おおやけ)にはしない方向だものねぇ。まぁその分、これからは正しい方向で孤児院の運営に力を注いでもらいましょ」
ジュイネ
「そういえば、マルティナさんとロウさんは??」
ベロニカ
「二人は先に準優勝賞品のイエロ
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