男装の勇者
第一話:勇者として立つ宿命
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します」
ジュイネはグレイグ将軍に懇願するように、牢の鉄格子を握って今にも消え入りそうな震える声を絞り出した。
グレイグ
「完全に保証は出来ないが??善処しよう」
デルカダール兵
「───何なんだあの人、意味わからん」
デルカダール兵
「情でも移ったんじゃないか? 将軍は孤児だったらしいからなぁ」
デルカダール兵
「??良かったな坊主、グレイグ将軍が相手じゃなきゃ今頃悲鳴上げっぱなしだったぞ?」
ジュイネ
「──────」
デルカダール兵
「何だ、もう意識失って突っ伏してら。貧弱な野郎だなぁ、つまらん」
デルカダール兵
「野郎とは限らないだろう、何でか知らんが男装してるとか」
デルカダール兵
「何にしても気の毒な奴だ、育った村からは成人と同時に勇者と持ち上げられ、デルカダール城に来た途端悪魔の子呼ばわりだからな」
???
「????」
───────────
───────
デルカダール兵
「───将軍っていっても間が抜けてるよな、予備の鍵までは気づかなかったのかよ」
一人のデルカダール兵が、あれから時間を置いてジュイネの牢屋の前に立つ。
デルカダール兵
「なーにがもう十分だよ、アンタがよくてもこちとら物足りな過ぎるんだっつーの。もっと楽しませろよ??退屈な一兵卒のお仕事なんだからよぉ」
ガチャガチャとジュイネの閉じ込められている牢の鍵を強引に開け放つ。
ジュイネ
「?????」
朧気に目を覚まし、うつ伏せから顔を上げるジュイネ。
デルカダール兵
「よう、お目覚めかい坊主? ??いや個人的には小娘だといいんだがなぁ」
ジュイネ
「??っ!」
一人のデルカダール兵に無理矢理仰向けにさせられ、馬乗りされる。
デルカダール兵
「さぁて??邪魔者は誰も居ない。分かるな? 拷問の続きをしようぜ??いや、痛い拷問より気持ちいいかもな? 俺なら出来るだけ優しくしてやれるぜ???」
兵士は強制的に上半身を脱がしに掛かり、必死にジュイネは抵抗しようとするも上手く力が入らない。
デルカダール兵
「そう暴れるなって??やりにくいだろ? それとも、痛いのがお好みかッ?」
兵士は片手でジュイネの首筋を強く掴んで動きを鈍らせ、もう一方の手ではだけさせた上半身を弄ろうとする。
???
「オイオイ兵士さんよ??お楽しみの所悪いが、静かにしちゃくれないかね。耳障りで眠れやしねぇ」
デルカダール兵
「アァん? ??何だ、まだ生きてたのか盗賊野郎。静か過ぎるからてっきり死んだかと思ってたぞ」
???
「生憎、死に損ないなもんでね??。そんなに新顔と遊びたいのかよ、オレとじゃ不
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