六十二 ある忍びの生き様
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
女か…」
後方で控えていた赤髪の女。
彼女がサスケを引き摺っているところを見て取って、キラービーは悟った。
だが、毒霧が行方を阻む。
内心舌打ちをするキラービーからサスケを間一髪で助けたアマルは「おい、しっかりしろ!」と気絶したサスケを引き摺った。
【忍法・毒霧】――…一吸いでもすれば猛毒が全身に廻る、危険な毒物。アマルがシズネに教わった術である。
毒霧を煙幕の代わりにしてサスケの危機を救ったアマルは「おい、うちは!」とサスケの身体に突き刺さった剣を抜き取った。すぐさま医療忍術を施す。
かつて綱手の弟子となりシズネからも教わり、そして今ではカブトからも師事しているアマルはもはや医療忍術に関してはエキスパート並みだ。
治癒だけでなく体力とチャクラも同時に回復させているらしいその手腕に、キラービーは口笛を軽く吹く。
(…致命傷は避けたか)
みるみるうちに身体の傷が治ってゆくサスケを、毒霧越しにキラービーは遠目で見た。
雷遁を身体に流して攻撃の軌道をズラしたサスケの咄嗟の判断を感心しつつ、サングラス奥の瞳を細める。
(あの女が医療忍者か…こりゃ長引きそうだな)
毎回アマルがサスケを回復させるなら、いつまで経っても戦闘は終わらない。
面倒な、と肩を竦めたキラービーは自分を阻む毒霧を、アマルと同じく煙幕として利用した。
その場から聊か離れた岩場に身を潜める。
毒の霧が晴れるのを待つほどお人好しじゃない。
いつまでも遊びに付き合ってられるか、と雲隠れの里へ帰ろうとした矢先、頭上からけたたましい鳴き声が響いた。
「なんだYO!?俺様をたこ焼きにでもしようってのか、鳥ヤロー!逆に唐揚げにしてやんぜ、コノヤロー!」
黒々とした艶やかな色の羽根を撒き散らし、鋭い嘴で突いてくる鴉。
鳥と同レベルで喧嘩していたキラービーの居場所に気づいたアマルが「あ、アイツ…あんなところに…っ」と岩場を指差す。
鴉の鳴き声でバレたキラービーが舌打ちする一方、サスケは乱れる息を整えつつ、「…助かった」と礼を述べた。
その感謝の意は、自分の身体を治療したアマルにはもちろんのこと、鴉にも向けられる。
何故ならあの鴉は、サスケにとって大事な、イタチの形見だ。
かつて憎き復讐対象であるナルトが、イタチを殺したと自白した際に、サスケへ引き渡した鴉。
イタチのモノだったその鴉は、今やサスケを主人としている。
この近辺を前以て偵察させていた鴉のおかげでキラービーの居場所を突き止めたサスケは、即座に地を蹴った。
此処で八尾を逃がすわけにはいかない。
自分目掛けて向かってくるサスケを見て、キラービーはやれやれ、と肩を竦めた。
「仕方ない…八本
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ