第三章
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「ここはそうした意味でもね」
「スライムの溜まり場ね」
「うん、だから要注意だって」
「回復魔法を使うスライムもいるし」
「注意して戦っていこう」
「な、何これ」
アブダーは自分達の周りを囲む様々な種類の大量のスライム達を見て驚いていた。
「無茶苦茶多いじゃない、それにやばそうなのも」
「だから言ったでしょ」
アルテはそのアルダーに巨大な剣を構えつつ話した、盾も持っている。
「スライムはね」
「危険なんだ」
「種類も多いしこうした場所だと大群で来るのよ」
「そうなんだ」
「そして危険な種類も多いから」
毒を持っていたりしてだ。
「侮れないのよ」
「成程ね」
「いい?だから貴方はね」
アルダーに強い声で言うのだった。
「一番後ろでよ」
「守っていることなんだ」
「私達が戦うから」
「初心者は見て学ぶことよ」
ミリエルも言ってきた。
「いいわね」
「それじゃあ」
「ええ、どうしてもというのなら隠れていなさい」
こう言ってだ、ミリエルは。
自分の切り札とも言える全体攻撃魔法を放った、オーズも自分が使える最も強い魔法を放ってだった。
まずはスライム達の数を減らした、そして。
アルテとリンスーは格闘戦を行った、そのうえで結構なダメージを受けて毒や麻痺の治療を受けたりもしてだった。
何とかスライム達を全てやっつけた、その時には。
何とアルダーのレベルは二から十になった、彼はこのことに驚きつつ言った。
「いやあ、レベルが八つも上がって」
「わかったわね、スライムはね」
アルテは戦いが終わってまだ敵がいないか見回しつつ応えた。
「侮れないのよ」
「色々な種類がいて」
「そして数も多いから」
「危険なんだ」
「貴方が冒険者になった場所は比較的穏やかでね」
そうした地域でというのだ。
「モンスターは弱いのばかりで少ないでしょ」
「一体ずつ位しか出ないよ」
「スライムもそうね」
「うん、そうだよ」
「けれどスライムは基本よ」
「群れで出るんだ」
「それで色々な種類がいるのよ」
「しかもな」
リンスーは負けて退散しているスライム達を見つつ言った、後にゴールドと経験値を残しながらそうしている。死んだ者はいなかった。
「こいつ等仲間にしたらな」
「どうなるの?」
「俺達みたいに際限なく強くなっていってな」
「スライムがなんだ」
「それで色々な特技も備えるんだよ」
「そうなんだ」
「最初は弱くてもな」
そうでもというのだ。
「どんどんな強くなるんだ」
「そうなんだ」
「だから俺達もな」
「スライムの溜まり場って聞いて警戒したんだ」
「ああ、しかし俺達は人間のパーティーでな」
それでというのだ。
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