第7章 日常編
第32話 記憶
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のが見えた。
「おおっ!これだ!どこの誰だか知らんがたす…」
エルザはその人物の顔を見て、目を見開く。他のメンバーも驚いた様子であった。
「ほう?やっぱりエルザ達だったのか…さしずめ、未来から来たってところかな?」
「「「「「「「「「ア…アレン(さん)…」」」」」」」」」」
アレンは名前を呼ばれるのと同時に、土手を駆け下りながらエルザ達の元へと向かっていく。
「ははっ!なんだ、一丁前に呼び捨てで呼ぶようになったのか?」
アレンの言葉に、ウルティアが言い訳するように口を開いた。
「な、何のことかしら…私たちはあんたの知ってる…」
「ばーか、俺がお前らのことわからないとでも思ってんのか?エルザに、ミラ、カグラ、ウルティ、ナツ、グレイ…金髪の女の子と、青髪くるくるの子と小さい青髪と猫2匹は知らんけど、まあ、さしずめ未来のフェアリーテイルの仲間だろ?…紋章も入ってるし…」
アレンの言葉に、ウルティアは打つ手なしと言った様子で言葉を詰まらせる。そんな様子を察したエルザが、意を決してアレンに声を掛ける。
「そうだ。私たちはこの時代から7年後のフェアリーテイルから来た」
「あら、バレちゃったわね」
「はぁ、さすがアレン、敵わないな」
エルザの言葉に、ミラとカグラ諦めて肯定する。
「ほう?7年前か…なるほどな。まあ、その魔導書があれば無事に帰れるんだろ?」
「ああ、感謝する」
エルザは短くアレンに呟くと、アレンがふっと笑いを浮かべる。そんなアレンの様子に、エルザは怪訝な様子を浮かべる。
「な、何がおかしい?」
「いや、やっぱりエルザはエルザだなと…。しかし、7年で男連中はこんなにかっこよくなって、女連中はこんなに可愛くなってると来たもんだ。未来の俺が羨ましいな。ああ、もちろん、今の…あーと、子ども時代のお前らも大好きだけどな。未来のお前ら、特に女連中は子どもとして見れないくらい成長しちまうんだな」
アレンは嬉しそうに笑いかけて、皆を見つめる。そんな言葉を掛けられたナツとグレイは感動で頬を緩め、女連中は嬉しさと恥ずかしさで顔を真っ赤に染める。
「そ、それを…未来で行って欲しい…」
「女として見てくれている…ということか…」
ウルティアとカグラが聞こえないくらいの小さな声で呟く。
「あー、でもあれか、今の俺が27歳だから、7年後って言うと20歳手前くらいだろ?歳が実際よりも7年分近くなってるから恋愛対象として見れてるってだけかな?…まあ、よくわからねーが。…それに、もう一つ嬉しい情報があった」
先のアレンの言葉による感動と嬉しさで、全く言葉が入ってこない6人と、アレンの若かりし頃の姿に見惚れている3人と2匹であったが、次の言葉に一気に現実に引き戻される。
「俺の姿を見て、そこまで驚かないってことは、7年後も俺は無事に生きてるっ
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