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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第32話 記憶
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」」
2人はミラにからかわれたことで、激高して声を上げる。
「ってちょっと、そんな大きな声出したら…やばっ、伏せて伏せて!」
余りにも大きな声であったため、過去のアレンに気付かれそうになり、思わず身を隠す。アレンはこっちを不思議そうに見つめているが、子エルザ達にケーキを急かされたために、特に見つかることなくその場をやり過ごす。
「あ、危なかったわね…」
「アレンさんのことになると周りが見えなくなるのは、皆さんの悪い癖ですね…」
「…それ、そのまま主語をグレイにしてお返しするわ」
ルーシィがホッとしているのも束の間、ジュビアとウルティアの攻防が始まる。
「そこまでだ!呑気に観察している場合ではないぞ…急ぎ元の世界に戻る方法を探さねば…」
エルザが真剣な表情で答えるが、ナツとグレイは知ったことないような様子であった。
「なーんで、いいじゃん別に。面白そうだからもう少し見ていこうぜ」
「そいつはいい」
そんな2人の様子に、ウルティアが呆れた様子で口を開く。
「バカッ…タイムパラドックスという言葉を知らないの?」
「タイムパラドックス?」
「確か、過去は現代に影響を与えるっていうものよね?」
「過去で何かをしたことで、未来が変わってしまう、というものね」
「逆説の理論ね…」
「もしここが、本当に過去の世界だとしたら、私たちが何かをしたことで未来が変わってしまうということか」
ハッピーが首を傾げると、ウルティア、ミラ、シャルル、カグラがそれぞれ口々に言葉を発する。そうしてあからさまに何かをやらかしそうな2人にエルザは声を掛ける。
「いいか、ナツ、グレイ…ッ!」
だが、そこにはすでに2人の姿はなく、ぽっかりと空間が開いていた。
「もういないし!!」
「あ、あらあら…ハッピーまで…」
ルーシィとミラが呆れた様子で口を開く。他のメンバーも、開いた口が塞がらない様子であった。
「なっ…あのバカ…」
「ここまでばかだったとは…」
ウルティアとカグラが額に怒りのマークを浮かばせながらピクピクと震えている。
「ルーシィ、ジュビア、ウェンディ、シャルルはあいつらを探してくるんだ!残りは私と一緒に本の解読だ!」
そうして、皆はそれぞれに過去の世界での捜索と解読に乗り出した。

ナツとグレイ含め、捜索隊と解読隊はもしもの時のために変装をして行動を始めた。ナツとグレイは現代である784年にはすでになかった川の土手の上で喧嘩を始める。それと相対するように、子ナツと子グレイも川の土手の下で喧嘩を始める。喧嘩の行方は、先に現代のナツとグレイが、子ナツと子グレイのどちらが勝つのかという論争に変わり、2人の喧嘩の行方を見届ける形となった。子ナツも子グレイもどちらも拮抗した戦いを見せていたが、僅差でグレイが勝利することとなり、子ナツは土手下
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