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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第32話 記憶
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が…それに、ケーキを食ったのは多分別の奴だ」
「そ、それは誰なんだ?」
アレンはエルザの問いかけに答えるように、ギルドの入り口に向けて声を張り上げる。
「おい!!ミラ!!!こっちこい!!!!」
その声に、現代ミラがビクッと身体を震わせる。
「あ、あたしじゃないよね…」
「そういえば、犯人はお前だったな、ミラ!」
「やだー、昔のことじゃない」
エルザが不穏な空気を醸し出すが、ミラが宥めつつ事の経緯を見守る。
「な、なんだよ、アレンさん…そんな大きい声で…」
怒号の如き声で呼ばれた子ミラは少し怯えた様子でギルドから出てくる。
「あー、やっぱり昔のミラさんってあんな感じだったんだ…」
「今と全く違いますね…」
ルーシィとウェンディが少し引き気味に子ミラを見つめる。
「あら、そんなことないわよ」
「「「「「「「「「「いや、ある」」」」」」」」」
「ううー…」
全員から完璧な否定を受け、ミラはポロポロと涙を流す。すると、アレンがミラの額にデコピンをして声を掛ける。
「お前だろ、エルザのケーキ勝手に食ったのは」
「いてっ…わ、わるかったよ…」
アレンにデコピンされた子ミラは、少し顔を赤らめ、額を擦りながら呟く。
「謝るのは俺じゃないだろ?」
「…悪かった、エルザ」
アレンの言葉に、渋々といった様子で子ミラは子エルザに謝罪する。
「んで、エルザ。お前はナツとグレイに謝んないとな?」
「うっ…その、疑って悪かった…」
エルザも、アレンに言われ、気恥ずかしそうに呟く。
「ほら!だから言ったろ!!俺じゃねーって…いって!!」
子ナツが子エルザに詰め寄るが、アレンの軽い拳骨がその言葉を止める。
「お前も素直にいいよっていえねーのか」
「だってよ!…わかったよ、許してやんよ」
「もういいぜ、俺も」
子ナツは悔しそうに、子グレイは特に気にしてなさそうにエルザの謝罪を受け入れる。その様子を見て、アレンは4人の頭をくしゃっと強めに撫でる。
「良し、んじゃ仲直りも済んだし、皆でケーキ買いに…うおっ!」
アレンの言葉は、ギルドから飛び出してきた小さな影2つによって遮られる。
「エルザやミラだけずるい!私も行く!」
「私もケーキ食べたいよ、アレンさん!」
登場を果たしたのは、子ウルティアと子カグラであった。その登場を機に、現代のウルティアとカグラが口をポカーンと開けて固まる。
「お2人は、幼少期の頃の方がアレンさんに積極的だったんですね」
「カグラさん、とても小さくて可愛いですね…」
ジュビアとウェンディの言葉に、2人は顔を真っ赤にして言い訳を口にする。
「い、いや、ほら、当時は小さかったし…」
「その、恥じらいがあまりなかったというか…」
「ふふっ!嘘ばっかり…」
「「あんたには言われたくないわ!ミラ!!
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