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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第32話 記憶
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まさかそんなことが…」
ルーシィ、ウェンディ、ジュビア、ミラ、ウルティア、カグラが口々に小さく呟く。
「どうした?もう終わりか?」
地面に伏してぴくぴく震えている子ナツと子グレイに、子エルザが挑発するように言葉を発する。
「過去…そんなまさか…」
「本当に過去の世界ってことー!」
ルーシィとハッピーが驚愕の表情を浮かべる。しかし、そんな驚きをかき消すような声が響く。
「「小さい俺に何しやがる!エルザ!!」」
「えー!もう順応してる!!」
ナツとグレイがエルザに食って掛かり、それにルーシィがツッコミを入れるが、エルザはそれを気に留めることなく子ナツたちを眺めている。
「あら、どうしたのエルザ?」
「大丈夫?」
ミラとウルティアが心配そうにエルザを眺めている。すると、エルザは頬に赤みを浮かべながら言葉を発した。
「私はこの日を覚えているぞ。立て、立ち上がるんだ。幼い私がこの直後に言う言葉だ。そして…」
それを聞いたナツとグレイは、同じように頬を赤らめて様子を伺う。だが、それはナツとグレイの想像していたものとは違い、思いっきり蹴りをかまし、2人をどつく様な言い回しであった。「全然イントネーションが違うだろ!!」とエルザにツッコミを入れる2人に、エルザは「むぅ…」と少し反省したような表情を見せる。だが、その直後にエルザは更に顔を赤らめる。
「違うんだ…大事なのはここからで…」
エルザが少しもじもじして見せると、ギルドから1人の人影が出てくる。その人物は子エルザの後ろに回ると、コツンと頭をこづいてきた。
「ほれ、エルザ。あんまり2人いじめてやるな、可哀そうだろ」
「だ、だって…」
子エルザはその人物を見ると、先ほどまでの威勢のよさはどこへやら…。恋する乙女のような表情と声になっていた。
そんな様子を見ていた現代組も目を見開いて驚く。
「おい、あれって…」
「アレン…だよな?」
「うっそ…わっか…」
「か、かっこいいね。シャルル」
「悪くないわね…」
「グレイ様を気遣うアレンさん…素敵ですわ…」
「あらあら、若々しいわね…」
「か、かっこいいな…」
「間違いないわね…」
「あれが若いころのアレンなのか…」
ナツ、グレイ、ルーシィ、ウェンディ、シャルル、ジュビア、ミラ、カグラ、ウルティア、ハッピーが口々に呟く。
「ケーキなら俺が買ってやるから、そう怒るな」
「ほ、ほんと!!やったー!…でも、ケーキを食べたのは許せない!」
アレンの慰めを受け入れつつも、子エルザは子ナツと子グレイをキッと睨むつける。そんな睨みに、2人はビクッと身体を震わせながらも、反論する。
「お、俺は食ってねーよ、アレン」
「俺もだ、アレンさん」
子ナツと子グレイは子エルザに睨み返すように詰め寄る。
「ほれ!まーた喧嘩始まるだろう
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