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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第31話 粋筋
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はアレンにニコッと笑いかけると、頼まれる前にコーヒーを差し出す。
「あら、私はアレンが何も言わずにどっか行っちゃうなんて思ってなかったわよ?」
「ははっ、さすがミラだな」
アレンはそんなミラの言葉に丁寧に返しながら、紙とペンを取り出す。そんなアレンの様子にミラは首を傾げながら声を掛ける。
「誰かにお手紙?」
「あー、王国への手紙…っていうか、ヒスイ王女への返信を書こうかなと」
アレンの言葉に、ミラは小さく身体を震わせる。
「そ、そういえば、王国からの手紙も来てたのよね…ヒスイ王女からだったのね…」
「そうそう、王宮に遊びに来てくださいって書いてあったけど、さすがにただの魔導士が王宮に入り浸るわけにもいかないしさ、かといってなんのアクションも起こさないとそれはそれで失礼かなと…」
ミラは目を見開いて驚いていたが、アレンの言葉を咀嚼するように頷く。
「そ、そうよね。王宮に入り浸るなんてダメよ…うん、絶対ダメ!」
「だろ?だからこうして手紙を書いてるってわけだ」
アレンの解釈とは違う解釈をしているミラであったが、アレンがそれを知る由もない。そんな風にアレンが手紙を書き、それをカウンター越しに笑顔を浮かべて眺めるミラという構図であったが、それが5分程経った頃、2人組の女性がギルドに入ってきたことで終わりを迎えることになる。
「あらあら、アレンさん。なんだかお久しぶりな気がしますわ」
「はい、姉さま。アレンさん、おはようございます」
ヒノエとミノトは、いつもと変わらぬ調子でアレンに声を掛けた。
「ああ、ヒノエ姉さん、ミノト姉さん。おはようございます。なんだかご心配をおかけしたみたいで、すみません」
「あらあら、そんなこと気にしなくていいんですよ?」
「はい、姉さまの言う通りです。ただ、出掛けるのであれば一言頂ければと思います」
アレンの謝罪に、これまた特に気にした様子もなく、2人は淡々と言葉を発していた。すると、ミノトが少し真剣な様子でアレンに近づき、声を掛ける。
「そんなことより、評議院でのお話はいかがでしたか?」
「ええ、詳しくは後ほどお話ししますが…煌黒龍アルバトリオンで間違いありませんね」
「そうですか…それで場所は?」
ミノトと同じように、ヒノエもアレンに近づき、話しの続きを問う。
「宵闇山の山頂付近です。こちらから手出しするのはほぼ不可能ですね…」
「宵闇山って、確か霊峰ゾニアの更に先にある未開の地…」
アレンの言葉に、ミラは考え込むようにして口を開いた。
「ああ、人が生存出来ない領域だ…まずは奴の動向などを調べるに留まるだろうな。討伐するにしても、別の場所に誘き出さないことには…」
「世界に何かしら行動を起こさないのであれば、無暗に手出しする必要もない…とも考えられますね」
「その辺も含め、調査が
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