第7章 日常編
第31話 粋筋
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録を2倍近くの値で更新するほどであった。
アレンのホスト姿は、客として青い天馬に訪れた女性だけでなく、ジェニーを始めとした青い天馬の女性陣ですら惚れ惚れとするほどであった。
そんな風にして1日体験を終えると、アレンはスーツのネクタイを緩め、天馬のギルドのカウンターへと座り込む。
「あらー、やっぱりあなた、いい男ね!客の娘もうちのギルドの娘も目がハートだったわよ!」
天馬のマスターボブが、アレンへ酒を差し出しながら口を開いた。
「そうでもないさ、1日だけだから物珍しさがあったんだろ」
「いや、そんなことはないさ!アレンさんの人柄とルックスは最高のモノさ、メエーン!」
アレンとボブの会話に入るように、一夜がアレンの隣に座り込む。アレンは差し出された酒を一口飲むと、真剣な表情で2人に声を掛けた。
「マスターボブ、一夜、あなた方にはなんとお礼を言っていいか…」
アレンの言葉に、2人は目を見開いた。
「あなたがいなかったら、今頃この国は滅亡してましたわ!」
「天狼島でのアクノロギアも、首都クロッカスでのドラゴンの襲来も、アレンさんがいたからこそ…メエーン!」
2人の言葉を聞きながら、アレンはふっと微笑しながら酒を煽る。
「俺はただ、自分の守りたいものを守っただけだ…それに…」
アレンは含んだように言葉を一度止める。
「それに…なんだい?」
一夜がその言葉を急かすように口を開いた。
「…首都を守ったのは俺じゃない。一夜たちを含む皆だろ?」
その言葉に、ボブや一夜だけでなく、後ろにいたトライメンズとジェニーも目を見開いて固まる。
「ふふっ…やはりあなたには敵わないな…」
「さすがはアレンさんですわ!とても…かっこいいですわ」
ヒビキとジェニーが感銘を受けたように呟く。そんな風に良い雰囲気のギルド内であったが、ドカーン!と扉を思いっきり破壊する音によってそれは遮られる。
「「「「「「「「「「アレーーーーーンッ!!!」」」」」」」」」」
「なっ!お前ら!何でここに!!」
アレンはその扉から大きな音を叩きだした現況を確認すると、驚いたように口を開く。
「メ、メエーン…」
「と、とびらが…」
一夜とレンが引きつった表情でその様子を見ていた。アレンは大きくため息をついて一夜とボブに声を掛ける。
「すまない、扉の修理は俺から出す…本当にすまない」
「ま、まあ、これが妖精…と言ったところよね…」
アレンが頭を抱えて小さく呟くと、それを擁護するようにジェニーが口を開いた。そんな風に会話をしていると、フェアリーテイルのメンバーがアレンへと詰め寄る。
「アレン!無事だったか…ッ」
「間に合ってよかった…ッ」
「私はてっきり討伐に出ているのかと…ッ」
「全然ギルドに顔を出さないから心配しました…ッ」
「全く、心配させないでよ
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