第7章 日常編
第31話 粋筋
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った午後から丸2日顔を出していないことに、ギルドにいるものは不安な様子を浮かべていた。アレンが早々にギルドを去ったあの日、アレンの様子が少し変だったことに加え、詳細は分からないが、ミノトの口から漏れた含みのあるアレンの過去、そしてヒノエの言葉。ヒノエとミノトを除き、アレンの過去、引いてはフェアリーテイルに入る前のアレンについて知っている者がいないだけに、皆の表情に暗いものが浮かぶ。時刻は18時を回りかけ、酒場のカウンターを埋め尽くすように10数人のメンバーが集まっていた。
「アレンの奴、一体どこいっちまったんだろうな…家にもいないみたいだし…」
「あの日、早々にギルドを出たっきり見ていないな…」
グレイとエルザがそう呟くと、皆が悩むように表情を曇らせる。
「アレンがギルドに2日も来ないなんて…まさか…アルバトリオンの討伐に?」
カグラの言葉に、皆が焦ったように目を見開く。
「い、いやそれはないだろう…」
「アレンのことだ、例えそうだとしても、私たちにきちんと言ってくれるはずよ」
「そうだ!アレンが黙っていくわけねー!」
ジェラール、ウルティア、ナツが口々に言葉を発する。
「…でも、依頼が届いた日のアレン様の様子もちょっと変でした…」
「ヒノエとミノトの発言も、気になるゾ」
ユキノとソラノがそう言葉を発すると、皆暫く考え込むようにして考える。すると、ある集団がギルドへと入ってくる。
「なにしてんだ、お前ら。そろそろ日落ちるぞ…」
仕事を終えてギルドへと返ってきたラクサス達は、薄暗いギルドのカウンターで密会のような雰囲気を醸し出している集団に声を掛ける。
「ラクサス…」
「ええっと、最近アレンさんをお見掛けしないので、どうしたのかなと…」
ナツとジュビアが簡単に状況を説明する。
「あ?アレンだ?それなら仕事帰りに会ったぞ」
ラクサスの発言に、皆がガバッと立ち上がり、ラクサスへと詰め寄る。
「ど、どこですか!!」
「どこって…評議院の近くの街だが…」
ウェンディの焦ったような口調に、ラクサスは少し驚く。
「評議院…それじゃあ本当に…」
「急いで追いかけよう!」
シャルルとハッピーが焦りながら言葉を発すると、皆がバタバタと準備を始める。そんな様子をポカーンとみていたラクサス達であったが、フリードがそれを止めるように言葉を発した。
「何があったか知らんが、アレンはもう評議院の近くにはいないと思うぞ」
その言葉に、皆の動きが一斉に止まる。
「青い天馬に向かうって言ってたな?」
「ええ、なんかお礼がどうとかって言ってたわよ」
ビックスローとエバが、フリードの言葉を補うようにして口を開く。
「青い天馬…そうか、確か青い天馬からも手紙が届いてたな…」
「よし、青い天馬に向かうぞ!」
リオンとエルザがそいうと、皆
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