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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第31話 粋筋
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達からすれば、それは更に大きなものとなるだろう。そんな風に考えていた2人であったが、ヒノエは意を決したように口を開く。
「…ですが、私は何があってもアレンさんの味方です。アレンさんが殲滅を望むのであれば、それに追従しましょう。例え、フェアリーテイルと敵対することになっても」
ヒノエは、これまでにないほどの覚悟を持った声で口を開いた。
「アレンさんにとって、竜とはそれほどの怨敵…。私も姉さまと同じ気持ちです」
ミノトはその言葉を皮切りに、夕飯の支度が済んだのか、テーブルへと料理を運ぶ。
「あら、できたのですね!折角の夕飯ですし、暗い話はこれくらいに致しましょう」
「はい、姉さま。では、アレンさんの子ども時代の話なんかいかがでしょうか?」
ミノトの提案に、ヒノエは嬉しそうに承諾し、夕飯を食べ始めた。

アレンは、日が昇る前に目を覚ました。時刻を確認すると、時計の針が3時を指していることが分かった。
「…あのまま随分と寝入っちまったのか…」
アレンは怠そうにベットから起き上がると、明かりをつけ、テーブルの上に置いた手紙を見つめる。そして、ふとあることを思い出す。
「そういえば、王国からの手紙開いてなかったなー」
アレンは王国からの手紙の封を開けると、数枚の紙に目を通す。執筆者はヒスイ王女であるらしく、先の英雄感謝祭で発生した竜種襲来に対する謝罪と感謝であった。
「ふっ…随分と律儀なものだな…だが、それにしても…」
アレンはヒスイからの手紙の末尾を見て、思わず顔が引きつる。
「毎日でも王宮に遊びに来てくださいって…いち魔導士が王宮に頻繁に出入りするのはまずいだろ…」
アレンは小さくため息をつきつつ、残りの2枚の手紙を手に取る。
「…いつまでも辛気臭くしててもしょうがねぇ…とりあえず、評議院と青い天馬に向かうとするか…」
アレンはそう呟き、身支度を済ませてまだ暗いマグノリアの街から去っていった。

アレンは口寄せの術で呼び出した鷹に乗り、まず評議院へと向かった。前回の連行の時と同じ会議室、同じメンバーで話を進める。評議院が得た情報と一瞬ではあるが、アルバトリオンを捉えたとされる映像魔水晶を見せられる。実際にこの目でアルバトリオンを見たことのないアレンであったが、自身が知りえるアルバトリオンの情報と合致していたこともあり、評議院とともに、この龍が煌黒龍アルバトリオンであるということで確定させた。
「して、アルバトリオンが目撃されたというのは、一体どこですか?」
「フィオーレ王国の北方、霊峰ゾニアの更に先にある、宵闇山の山頂付近じゃ…」
議長のクロフォードの言葉に、アレンは目を細める。
「神域と呼ばれる場所か…よくたどり着いたものだな…調査に出ていた評議員は?」
アレンの言葉に、議長は首を横に振った。
宵闇山は、山全体
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