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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
相川清香の悩み!
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「こ、これはどういう事なの・・・ッ」
清香の目の前には一つの新聞があった。壁新聞と言われるそれは、この学園の新聞部が発行するものであり、学生の関心を集めているものである。
その一面を飾っていたのがこれだ。
IS学園に激震走る!!相川拓夢に思い人発覚か!?
でかでかと本人の写真を記載したその見出しは、多くの学生の目を引きつけていた。
記事には一夏がクラス代表に就任したことも載っていたが、それ以上に拓夢の記事には話題性があった。
それもその筈。相川拓夢とは世界で二人しかいないIS男性操縦者の片割れであり、多数の女子を交友関係を持つ、所謂話しかけやすい男子なのだから。
織斑一夏も社交的であり、会話をしやすいという面では同じであるが。現在彼には専用機持ちであるセシリア・オルコット及び、篠ノ之束の妹である篠ノ之箒がマークしているため話しかけずらい。
ネームバリューの大きい二人は、いかにIS学園の女子であっても太刀打ちしにくい相手といえるからだ。
その点、相川拓夢にはそのような相手は居ないとされている。
これは学園全体に広まっている噂であり、信憑性は高いと思われる。
だが、事情を知るものからすれば(主に一年一組の面子)これは真っ赤な嘘であることが分かる。
何故なら彼には既にかなり親しい人物がいるからだ。
その名前は相川清香。同じ苗字を持つものである。そう、壁新聞を眺めて呆然としている彼女だ。
朝に拓夢が登校して来てからずっと、それこそ夕食後の自由時間まで共に過ごしている彼女は、その他大勢に比べてかなりリードしているといえる。
放課後に時間ギリギリまでISの練習を一緒にしていたことは、既に噂されている事実だ。
だがしかし、近すぎて気が付かないことがあるように、清香自身まだリードしているといった自覚は無い。故に、壁新聞を見て驚愕の表情を露わにしていた。
(前聞いた時は、好きな人なんて居ないって言ってたのに。あれは嘘だったのかな?それとも、好きな人ができた・・・?)
そこまで考えて、清香はハッとする。
(そうだ、セッシー!昨日の飛行実践でも仲良く話してたし、楽しそうに一緒に空飛んでたし・・・)
拓夢が手を振り替えしてくれたことや、その放課後に一緒に訓練したことは頭から抜けている。
思い返しているのは、拓夢がセシリアと話す場面だ。
(そう言えば、拓夢君って他の人と比べてなんかセッシーと仲良いし。最初あんなに険悪だったのに、すぐ仲直りしたみたいだし・・・。まさか、代表決定戦で好きになったのかな?)
彼女の頭の中は勘違いで埋まっていった。
「ああもうっ、考えてもわっかんないよー!!」
(昨日、頑張ってキスまでしたのにー)
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