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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
解けない誤解
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比べてもあまりないと言えますがそれがいいという人もいるわけで……
 それ以前に私も似たような感じであるわけで!

「あ、ほら、ラーメン来ましたよ」

「む……仕方ないわね。この件は聞かなかったことにしてあげるわ。ほら、行くわよ」

「はいはい」

 そもそもそういう意味で言ったわけじゃないんですけどね……凰さんにこの話題を振るのはやめておきましょう。私も言ってて悲しくなりますしね……
 というよりいつの間にか一緒に食べることになってるんですね、私たち。
 窓際の日当たりのいい席に陣取って昼食を取り始めます。

「やっぱりここの食堂はおいしいですね」

「そう? まあまずくはないわね」

「それ以前に凰さんってラーメン以外頼みます?」

「私をなんだと思ってんのよ……」

 一瞬昔見せてもらった日本の漫画でラーメンマンというキャラがいたのを思い出してしまいました。凰さんの場合は女性ですしラーメンウーマン?

 頭の中でおでこに『中』の文字が書かれて特徴的な髭の生えた凰さんを想像してしまった……

「くっ……ぷぷ……」

「あんた……絶対なんか失礼なこと考えてるでしょ……」

「そん……なこと、ふふふ……」

 ふ、腹筋が……

「ええい! 笑うのをやめい!」

「いふぁふぁふぁふぁ! いふぁいでふふぁんはん!」

 凰さんにほっぺを抓られて思うように言葉が出せません。
 っていうか痛いです! 爪を立てないでください!
 私の目から涙が出始めてようやく凰さんは解放してくれました。

「すいませんでした」

「ふん、分かればよろしい」

 再びラーメンを食べ始める凰さん。

 凰さんは見た目が他の人たちと違って小さいので妹のように思ってしまうのだがそういう扱いをされるのがすごい嫌みたいですね。
 それは誰にでも言えるかもしれませんが、凰さんは特に顕著に現れてると思います。

 そんなことを思っていると凰さんはラーメンを食べ終わったのか、スープを飲み……

「ちょ……ちょちょちょちょっと凰さん!?」

「んあ? 何よ?」

「レンゲあるんですから使いましょうよ!」

 あろうことか凰さんはラーメンの丼に直接口をつけてゴクゴクと飲んでいます。

「嫌よ」

「な、何でですか?」

「だって何か女々しいじゃない」

 あなたの性別は一体なんなんですか……


――――――――――――――――――――――――――――――


 昼食後、凰さんはやることもないというので一緒に私の部屋に来ています。と言っても私もやることはないので基本は本を読むか銃器の整備をしているだけです。
 凰さんはベッドの上で寝転がりながら私の本棚から面白そう
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