暁 〜小説投稿サイト〜
フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第30話 驚愕
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
時刻は深夜の2時を回った頃。アレンの家で食事会を終えたエルザ、ミラ、カグラ、ウルティア、ウェンディ、レヴィ、ルーシィ、ジュビア、ガジル、ジェラール、ナツ、グレイ、ハッピー、シャルル、リリー、ミネルバ、スティング、ローグは皆満足そうにリビングで雑魚寝をしていた。
アレンはそんなメンバーに毛布を掛けると、開いている椅子に腰かけ、ため息をつく。
「これで全員寝たか…」
片付けなど含め、エルザとウルティアが最後まで起きていたが、30分前に力尽きたように眠りについていた。アレンは皆が寝ている様子に笑顔を浮かべながら、ワインを口にした。それと同時に、どこからともなく声が聞こえたことに驚きを見せる。
『ようやく、言葉を交わせる機会に巡り合えたな』
「…誰だ?」
アレンはキョロキョロと周りを見回すが、その声の主を捉えることはできなかった。
『ここよ』
先ほどとは違う、女性のような声にアレンは思わず椅子から立ち上がる。
「ウェンディの身体から…まさか、そういうことか…」
先の声がナツとウェンディの身体から聞こえてきたことで、アレンは一つの予測を立てた。
『理解が早いな』
『さすがは竜の天敵…と言ったところか』
『単騎でアクノロギアを下すだけはある』
またも違う3人の声がアレンの耳に入る。
「そうか…イグニールにグランディーネ、メタリカーナ、スキアドラム、バイスロギア。お前たちがそうなのか…」
アレンは何かに気付いたように小さく呟き、ゆっくりと椅子に腰かける。
『そう。わし等は滅竜魔導士の中にいる。お主のことは、ナツの中でずっと見てきた。お主の生き様を…だからこそ、こうしてお主に話しかけている』
イグニールはそう呟くと、なぜ滅竜魔導士の中にいるのか簡単に説明して見せた。
滅竜魔導士の竜化を防ぐため、自身の延命のため、そして力を取り戻し、アクノロギアを滅するため…。イグニールの話す内容は、アレンにとっては驚き以外の何物でもなかった。
「なるほどな…大体理解した」
『そして、この話はウェンディ達には黙っていてほしいの』
グランディーネは、悲しそうに小さく呟いた。
「…ウェンディ含め、ナツとガジルも会いたがっているぞ?」
スティングとローグの2人に関しては、『自分たちが殺した』という記憶を埋め込んでいるらしく、とりあえずその心配はない。だが、アレンはナツやウェンディが親代わりであったドラゴンを必死に探していることを傍で見てきたのだ。
『来るべき決戦の時…アクノロギアと戦う時が来たら、我らも姿を現す。…だが、我らは一度でもナツ達の体内から出れば、二度と戻れない』
『そして、魂を抜き取られている私たちは、そう長くは生きられない』
『すでに死んでいるも同じだからな…』
イグニール、グランディーネ、メタリカーナは言葉を続けるように呟いた
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ