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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第30話 驚愕
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「い、いや…でもまだ先の話だろう?そ、それにOKしたというわけでは…」
ミラとカグラが顔を合わせて小刻みに震える。アレンは明確な受け入れを表さなかったものの、逆に明確な拒否もしていない。それはつまり、同じくアレンを好いている2人にとっては、由々しき事態であった。
「わ、私たちもきちんと告白したほうがいいのかしら…でも…」
「断られでもしたら…」
ミラとカグラは視線を合わせる。
「「立ち直れない…」」
そんな風にして、悶々としていると、こちらに向かってウルが小走りしてくる様子が見られる。2人は急いで路地から顔を退け、民家の壁に張り付くようにしてやり過ごす。どうやら、バレなかったようだ。
「…と、とにかく、アレンに聞いてみる?」
「だ、だがどうやって…」
2人はうーんと悩んでいたが、微かに聞こえたアレンの言葉に、更に頭を悩ませる結果となった。
「ごめんな…ウル。本当に、すまない…」
それを聞き、2人はまたもや固まってしまう。
「今の…どういう…意味?」
「断る…いや、そんな単純な様子じゃなかったな…」
ミラとウルティアが不安な様子で語り合う。
「ねえ、もしかして…」
「…約束を守れないって意味か?」
2人はアレンが何に謝っているのか憶測を立てると、焦ったようにアレンのいた路地裏を再度覗く。だが、すでにそこにはアレンがおらず、悲鳴のような呻き声を上げる。
「あ、あれ?アレン?」
「ど、どこにいったんだ?」
2人は路地裏に身を乗り出し、キョロキョロとあたりを見回すが、アレンの姿を捉えるには至らない。
「あっちに行ったのかしら…」
「追いかけよう!」
2人は息を合わせたかのように、同時に路地裏へと駆けて行った。

ミラとカグラは、路地裏から消えたアレンを探し回ったものの、結局見つけることができず、諦めてギルドへと戻ってきた。
ギルドの門を潜ると、なんとそこには先ほどまで探していたアレンがカウンターに座っているのだから大層驚いた。
どうやら、完全にすれ違ってしまった様子であった。ミラとカグラは、顔を見合わせて苦笑いを浮かべると、アレンへと声を掛ける。
「戻ってたのね、アレン」
「ん?おお、ミラか…どっかでかけてたのか?」
アレンは後ろを振り返り、返事を返す。アレンからしてみれば、先にギルドに帰っているはずの2人がギルドを開けていたため、少し疑問に思っていた。適当に買い物にでも出かけていたのだと思っていた。
「ま、まあそんなところだ」
カグラは、アレンの隣、左側のカウンター席に腰を下ろす。右側には、エルザが座っていたためである。ミラはアレンの後ろを通り過ぎ、カウンターの内側へと入っていく。
カグラは先ほどのウルとのやり取りに、モヤモヤした気持ちを抱えていたが、意を決したように口を開こうとする。だが、そ
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