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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第30話 驚愕
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「死別とか子どもがいるとか、そんなことは関係ない。俺もウルティアのことは好きだ。だが、女性としてと言われると正直自分の気持ちはわからない。そして、何より、今ここでウルの気持ちに返事をすることはできない…」
「え?…」
アレンの言葉に、ウルは悲しそうな表情をする。
「俺がウルのことを女性として好きかどうかわからない状況でも、それでもいいなら、俺はウルと恋人関係になってもいいと思ってる。だが…」
「い、いい!全然いい!これから好きになってもらえるように頑張る!だ、だから…」
ウルは、アレンの言葉を遮るように口を開く。そして、同じようにアレンは、ウルの言葉を遮るようにウルを抱きしめた。
「…だが、戦いが終わるまでは…三天黒龍を倒すまでは…」
その言葉にウルは全てを察したかのように落ち着きを取り戻す。そして、アレンの腰に、ゆっくりと手をまわし、抱擁する。
「…なら、待ってる。三天黒龍を倒して、戦いが終わるまで待ってる。もちろん、私も一緒に戦う。終わったら、そしたら、返事を、くれるんだな」
「…ああ、約束しよう」
アレンは真剣な面持ちでウルに言葉を返した。そうして暫く抱き合っていた2人であったが、アレンがウルを引きはがす形でその抱擁を終える。ウルは真っ赤になった顔でアレンを見つめる。
「絶対だぞ…」
「ああ、俺は約束破ったこと、ないだろ?」
アレンの言葉にウルはキッと睨みつける。
「破った…7年も帰ってこなかった…」
「いや、ちゃんと戻って…悪かった」
アレンは言い訳をしようとしたが、ウルの気迫にやられ、謝罪を余儀なくされる。
「信じて…いいんだな」
「ああ、もちろんだ」
アレンがそう言うと、ウルはもう一度アレンに抱き着く。
「三天黒龍の討伐じゃない…あなたの無事をだ…」
ウルの言葉に、アレンは再度目を見開く。そして、微笑を浮かべる。
「ああ、わかっている」
アレンがそう呟くと、ウルはガバッとアレンから離れ、ステップを踏むようにしてご機嫌な様子になる。
「わかった!なら、信じる…。じゃあ、またな!」
ウルは照れを隠すようにして、足早にその場を去った。アレンはウルの後姿を見送った後、暫くその場に立っていたが、ゆっくりと視線を地面へと移し、呟いた。
「ごめんな…ウル。本当に、すまない…」
アレンはそう言って、路地の奥へと姿を消した。

アレンとウルの後を追いかけていたミラとカグラは、ある路地裏に消えていった2人を見て、バレないようにこっそりと覗き込み、話しを盗み聞きしていた。
そして、驚くような話の内容が飛び込んできた。
「今のって…」
「告白…だよな?」
ミラとカグラは、驚いたまま表情を固めていた。そして、アレンとウルが互いに抱きしめあうの見た瞬間、さらなる衝撃を受ける。
「え…承諾…した?
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