第7章 日常編
第29話 親睦
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ったとは…で、ではこれはアレンさんに返さねば…ッ!」
ミネルバが焦ったように守りの護符を外そうとするが、アレンは守りの護符を人差し指と中指で捉え、それをミネルバの谷間の上に押し付ける。守りの護符越しとはいえ、急に胸元を触られたことでミネルバは顔を真っ赤にする。
「それは一度お前にあげたものだ。返す必要ない…苦節を乗り越えたことに対する、俺からのプレゼントだと思ってくれればいい」
「じゃ、じゃが…」
ミネルバは、アレンの言葉にどこか迷っている様子であった。しかし、アレンの真剣な眼差しに耐えきれなくなり、受け入れる姿勢を見せる。
「じゃ、じゃあ、ありがたく…」
アレンはその言葉を聞き、ミネルバの谷間に指を入れるように守りの護符をしまい込む。アレンの指が、軽く胸元を触れられたことで、ミネルバは更に顔を赤くする。そんな様子を見て、皆も顔を赤くして驚いていたが、ミラが不貞腐れたようにアレンにすり寄る。
「ミネルバだけずるいわ!私も何かほしいわ」
「お、おい、ミラ。わがまま言うな!」
「そうだぞ!」
「アレンに失礼でしょ!」
ミラのわがままな発言に、エルザ、カグラ、ウルティアが怒ったようにミラに声を掛ける。
「だってー…」
ミラは頬を膨らませていた。
「ははっ!そうだなー…あ、それなら…」
アレンはそう言って換装の魔法を使って、とある2種類のアイテムを大量に取り出す。
「なんですか?これ?」
「木の実?」
それを見たウェンディとシャルルが首を傾げながら見つめる。
「赤いほうが怪力の種、茶色いほうが忍耐の種だ。怪力の種は攻撃力を、忍耐の種は防御力をそれぞれ3分間だけ上昇させる効果を持つ。このどちらかをお前たちにやろう」
「おお!すげー!もらっていいのか!!」
「アレン?本当にいいの?これも高価なものじゃないの?」
ナツとレヴィがそれぞれ異なる反応を見せる。
「ああ、いいぞ。好きな方どちらかを選べ、あ、もちろん、ミネルバもな」
「し、しかし…ッ!わ、わかった…///」
再度抗議の声を上げようとしたミネルバであったが、またもアレンに詰め寄られ、承諾させられる。
エルザ、ミラ、カグラ、ウルティア、ウェンディ、ジュビア、ガジル、ジェラール、ナツ、グレイ、リリー、ミネルバ、スティング、ローグは怪力の種を、レヴィ、ルーシィ、シャルル、ハッピーは忍耐の種をそれぞれアレンから受け取った。
「まあ、ここぞという時にでも使ってくれ」
「やったー!!」
アレンの言葉に、ハッピーが飛び回りながら喜んでいた。他の皆も、大切そうに種を掌に載せ、ポケットなどにしまっている。
「あ、そうだ。アレンさん!」
「ん?どうしたルーシィ」
「皆の昔のこと、教えてください!」
ルーシィの発言に、皆は少し驚きを見せる。
「おい、ルーシィ…」
「ギ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ