第7章 日常編
第29話 親睦
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のも、たまにはいもんだな」
「私もグレイ様との子どもができたら沢山遊びますわ!」
「な、なにいってんだおまえは!」
ジュビアの悪寒きわまる言葉に、グレイがツッコミを入れる。皆の表情は子どもたちと遊びつくし、力仕事や雑用をしたとは思えないほどに清々しいものであった。そんな様子に、アレンは少し怪訝に思う。
「…それにしても、ご機嫌すぎやしないか?なんかあったのか?」
「ふふっ…なんでもないさ」
アレンの質問に、エルザが含んだように答えると、皆は顔を見合わせて笑いあった。アレンの底知れぬ優しさと愛情に、心が満たされていたのだ。アレンは一体何がそんなに可笑しいのか理解できず、首を傾げながらマグノリアへと帰還した。
孤児院を後にした一行は、一度フェアリーテイルに戻り、お仕置き?が完了したしたことをマスターに告げる。すると、マスターが「アレンに客じゃ」という言葉と共に、ミネルバとスティング、ローグが顔を出した。アレンが「どうした?」と聞くと、ミネルバが「会いに来たのじゃ」という言葉を発したことで、特定の女性陣を中心に、酒場は不穏な空気に包まれた。
さて、そんな雰囲気を一切察知できなかったアレンは、こともあろうにミネルバたち3人に、「俺の家でもくるか?」という言葉に、まるで顔に花を咲かせたような表情になったミネルバであったが、そんなミネルバとアレンの密会を阻止しようと何人かの女性が「私も!」と名乗りを上げる。そうこうしているうちに、相当なメンバーが「アレンの家に行きたい」と言い出し、宴会のような様相を呈することになる。
フェアリーテイルの酒場からアレンの家へと移動したのは、ミネルバとスティング、ローグに加えて、エルザ、ミラ、カグラ、ウルティア、ウェンディ、レヴィ、ルーシィ、ジュビア、ガジル、ジェラール、ナツ、グレイ、ハッピー、リリー、シャルルの18名となった。メンバーの中にいないウルとリオン、カナとソラノとユキノは仕事でマグノリアから出ていたため、参加していなかった。
前回のウルとウルティアとの食事会とは違い、特に何も準備をしていなかったため、街で色々な食材を買いに行きつつ、アレンの家へと足を踏み入れた。
人数が多いこともあり、リビングで買ってきた食べ物やお菓子、ジュースに酒を広げ、適当な場所に座りながら各々が会話をしながら楽しんでいた。そんな折、ルーシィが思い出したかのようにアレンに声を掛ける。
「あ、そういえば、アレンさんって、いつからフェアリーテイルにいるんですか?」
「ん?俺は確か…10年弱位前からかな?エルザとジェラールと一緒に入ったんだ。まあ、最初は入る気はなかったんだけどな…エルザとジェラールに泣きつかれてよー」
アレンがやれやれと言った様子で答えると、エルザとジェラールが顔を赤らめる。
「な、泣いてなどいない!!」
「ち
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