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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
黒き侵入者
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を飛び出します。

「私は右へ、カルラさんは左へ! 攻撃タイミングはそちらに任せます!」

「了解です!」

 箒さんの後ろを私が左に、セシリアさんが右にアリーナの上で別れ、対角線上に所属不明ISを挟み込む形で布陣します。

 セシリアさんはオールレンジのBT兵器がありますから、私はそれを邪魔しない攻撃が要求されます。それならやはりこれでしょう。
 最も射程の長い46mm対装甲ライフル『コジアスコ』を展開します。3mを超える銃身のせいでセシリアさんのレーザーライフルと同じく接近戦では使い物になりませんが、遠距離ならば非常に有効なライフルです。

 片膝立ちで『コジアスコ』を構えて機会を伺います。

 一夏さんが凰さんの衝撃砲の威力を利用して瞬時加速を発動、所属不明ISに突撃します。
 なんという無茶を……少しでも間違えばISのシールドが0になって動けなくなってしまうのに。

 しかしそのお陰なのでしょう。今までの比ではない、それこそ瞬間移動と見間違うほどの速度で一夏さんは所属不明のISに接近。

 そのまま迎撃してきたその右腕を切り落としました!

 所属不明のISは右腕の部分から黒い液体を血のように噴出しながらも、残った左手で一夏さんを吹き飛ばし、それを受けた一夏さんが地面に叩きつけられます。


 まだ……今撃っても避けられる……まだ、まだ!

 所属不明のISが残った左腕のビーム砲を一夏さんに向けた!
 それと同時にその動きが狙いをつけるために止まる。

 瞬間、私たちに気づいていたのか一夏さんから個人間秘匿通信(プライベートチャンネル)が入った。

『狙いは?』

「バッチリです!」

 言いながら引き金を引いた。

 強烈な反動、銃声と共に弾丸が射出され狙い通り所属不明ISの左肩に直撃しました。

 破壊は出来ませんでしたが着弾の衝撃でISがふらついてバランスを崩す。

『お見事ですわ!』

 次弾を撃つ前にセシリアさんの声が聞こえた。展開の済んでいたビットが一斉にレーザーを放ち、その直撃で動きが更に止まる。

『二人とも決めろ!』

「当然!」

『了解ですわ!』

 動きの止まったISに私の『コジアスコ』の弾丸とセシリアさんの『スターライトmkV』のレーザーが直撃しました。

 中央部分を正面と背後から貫かれたISが音を立てながらゆっくりと倒れこむのを見届けてから私は『コジアスコ』のスコープから目を離す。

『ギリギリのタイミングでしたわね』

「あれくらい引き付けないとこの距離では外してしまいますから」

『二人ならやってくれるって信じていたからな』

 ですから何で毎回この人はこういう発言をするんでしょうか……思わず肩を竦
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