暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
黒き侵入者
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
見た気がします……見間違いかもしれませんけど。

 それを見て画面を見上げると、そこには『白式』が回避したことで目標を失ったビームが展開している遮断シールドを吹き飛ばし、それだけでは足りずアリーナへと続く扉をも破壊したAピットが映っていました。

「カスト! オルコット!」

つまり……それは……

『は、はい!』

 道が開かれたということ!

「ISの使用を許可する! ただし無茶はするな。二人を救出することだけを目的としろ!」

「分かりました!」

「お任せください!」

 私とセシリアさんが同時に返事をする。

「あ、あれ? 篠ノ之さんは?」

 山田先生に言われて気づきました。箒さんが……いない!?

「まったく……いいから二人はさっさと行け!」

『はい!』

 二人そろって部屋を飛び出します。
 セシリアさんはこの狭い通路で今にもISを展開して飛んでいきそうな勢いですね。

「我慢してくださいよ! ここでIS展開したら私が吹き飛ばされちゃいますから!」

「わ、分かってますわ! そのくらいの分別はついてましてよ!」

 自分の考えが読まれたので驚いたのか少し声が上ずっています。誰でも見れば分かるんですけどね。
 少し走るとまだ解除されていない隔壁がありました。

「カルラさん? 流石にこれはやりますわよ?」

「仕方ありませんね……」

 セシリアさんが私に言うと同時にIS『ブルー・ティアーズ』を展開しレーザーライフルを構えたので、私も『デザート・ホーク・カスタム』を展開します。
 それを確認したセシリアさんがレーザーライフルを隔壁に叩き込みました。流石にIS学園配備の隔壁で一度の射撃では破壊されませんでしたが、セシリアさんが寸分たがわず同じところに撃ち込むので遂に溶解しました。

「私と一夏さんの仲を邪魔する障害は全て排除するまでですわ」

「それ、間違っても私にやらないでくださいね」

「さあ? どうでしょう?」

私の声にセシリアさんはレーザーライフルの先端を口元に持っていき銃口を口で吹きました。かっこいいんですけどやめてください。本気でやめてくださいよ!
 その後も何枚かの隔壁を同じ要領で突破、ピットに出ると先に行っていた箒さんが実況席のマイクを使い一夏さんに向かって叫ぶのが見えました。

「男ならそのくらいの敵に勝てないでなんとする!」

 いい啖呵ですね。箒さんらしいです。
 でも箒さんはどうやってここに? 隔壁は全部閉まっていて私たちが突破するまでは傷一つついていませんでした。まあ、今はいいです。後で聞いてみましょう。

「セシリアさん!」

「ええ、行きますわよ!」

 言って走りながら二人同時にピット
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ