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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第28話 相違
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から立つと、ラクサスの肩に手を置く。
「全力…ってことでいいんだよな?」
「ああ」
「おもしれぇ…」
アレンとラクサスが互いに視線を交わし歩み始める。
「おおっ!面白くなってきたぞ!」
「一体どうなるんだ!」
「アレンの圧勝に決まっている」
「いや、ラクサスも十分強い、わからんぞ」
ナツ、グレイ、カグラ、エルザが口々に言葉を発した。それを皮切りに、ギルド全体が大盛り上がりとなり、どっちが勝つか掛けたりして、皆がギルド裏の広場へと集まった。

さて、アレンvsラクサスの戦いを見ようと、フェアリーテイルのメンバーは、総じて裏の広場に集まっていた。
「んじゃ、始めるか…お前の望み通り、全力で行くぜ」
「ああ」
アレンの言葉を皮切りに、ラクサスが先に魔力を解放する。
「す、すげえ…」
「ラクサスの奴、なんて魔力だ…」
「これほどまで…」
ナツ、リオン、ウルティアが驚いたように声を発する。
「ほう?修行だけじゃなく、竜種との戦いで更に力をつけたようだな」
「まあな…」
アレンはラクサスの力に感心しながら、おのが魔力を解放する。その魔力は、ラクサスの魔力を押しのけ、広場全体に、重く広がりのしかかった。
「ま、まじかよ…」
「今にして思えば…アレンの攻撃的な魔力放出なんて初めて見るかも…」
「すごいわ…」
グレイ、レヴィ、ミラが表情を引きつらせながら言葉を発した。両者とも、魔力を放出し、その場に佇んでいた。
「ラクサス…頑張れ…」
「ラクサスならいける!」
フリードとビックスローが小さく声援を送る。皆が両者の動きを逃さぬように真剣な眼差しで見つめる。
先に動いたのはラクサスだった。雷の力を利用し、アレンへと迫る。瞬きをしていないのに、まるでアレンに一瞬で迫ったその様相に、皆が驚きの表情を見せる。ラクサスは、アレンの顔面にパンチを叩きこもうとするが…。
『ゴガンッ』
という音と共に、ラクサスがうつ伏せで地面に叩きつけられる。アレンはラクサスの背中にチョップを決め込んだ。
皆が一瞬のうちに勝負がついてしまったことに、口を開けてあんぐりとしている。
「まあ、上には上がいるもんだ、ラクサス」
アレンは地面に伏しているラクサスにそう告げると、その場を去ろうとする。皆は驚きのあまり言葉が出なかったが、ラクサスの身体がピクッと動いたことで、アレンの顔にも驚愕の表情が生まれた。
「それは…よく知ってる…あんたから教わったことだからな…」
「ま、まじかよ…今の一撃…全力だったぞ…」
アレンは全力でラクサスを叩きつけたにも関わらず、ゆっくりとはいえラクサスが起き上がってくる様にひどく驚いていた。
「でもよ、たまには下も見てみるもんだぜ…もしかしたらそいつは…すぐ足下にいるかもしれねぇ!!!!!」
ラクサスは起き上が
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