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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第28話 相違
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な…」
アレンはふっと笑いながら答える。
「それはそうだよ、さすがに僕もバカじゃない…まあ、今は、だけどね」
「どういう意味でしょう?」
メイビスは、ドスの効いた声でゼレフに問いかける。
「…それは、君が一番よく分かっているんじゃないかい?メイビス」
「………」
メイビスは、ゼレフの問いに特に答えようとはしなかった。
「死に場所は決まったのか?ゼレフ」
「うん、決まったよ。僕はアレンやメイビスと会うずっと前から時代の終わりを見続けてきた。それこそ、様々な悪しき心を…人は何度でも同じ過ちを繰り返す」
「それでも人は生きていけるのです」
ゼレフの言葉に、メイビスが静かに否定をする。
「生きていないよ…本当の意味では…この世に、本当の愛などない」
アレンは、その言葉にすっと瞼を閉じる。
「そうか…もう、待つのはやめたのか?」
「もう十分まった。アレン、君の生きるこの時代…いやこの世界は君にとっては本当の世界ではないのかもしれないけど…それでも君の生きる時代までは待っていたんだ」
アレンとゼレフの会話に、割って入るようにメイビスが口を開く。
「アレンさんでは、無理だと仰りたいんですか?」
「ふふ、メイビス。君はアレンの何を知っているんだい?僕とアレンは友だ…。アレンの力と心は、僕の方が知っている。無理とは思ってないさ。ただ、人任せにするのをやめたって話さ…。世界が僕を拒み続けるならば、僕はこの世界を否定する。僕は僕の力と方法で、望みを叶える」
「俺の力の底など、お前に見せた覚えはないんだがな…。だが、フェアリーテイルはこの世界を肯定するだろうな」
アレンがそう言葉を呟くと、周りの木々が急速に枯れ始める。ゼレフが、力の解放を行っている。
「それなら僕はそれを重ねて否定するだけだよ…」
「…戦いになるのですか?」
メイビスが悲しそうに呟くと、ゼレフは怒りを込めた目線をアレンとメイビスに向ける。
「いや…一方的な殲滅になるよ…三天黒龍含め、誰も生かしてはおかない」
それに呼応するように、メイビスも表情を強張らせる。
「フェアリーテイルが阻止します。滅びるのはあなたの方です」
2人の間に、不穏な風が流れる。
「どうやら、決戦の時は迫っているようだね…。だが、アレン。君はどっちにつくのかな?互いに恩人で親友でもある僕と敵対するのか、同じく恩人であるメイビスや家族であるフェアリーテイルと敵対するのか…」
ゼレフの言葉に、メイビスは視線をアレンへと向ける。
「あなたの真意を、聞きたいですね…アレンさん」
メイビスは含みのある言い方でアレンへと言葉を放った。
アレンはそんな2人の視線と威圧に臆する様子は見せず、目線を上げて天を見上げる。そして、一言、小さく呟いた。
「…あほくさ…」
その言葉に、2人は思いっきり目を
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