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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第28話 相違
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…。アレンは、一人真剣な面持ちでマグノリアの近くの森に足を運んでいた。
午前中は、ルーシィ達から「私たち何もしてません!」という抗議を受けたり、アルザックから「何とかご慈悲を…」と泣きつかれもしたが、「決まりだから仕方ない」と突っぱねた。
レヴィやウェンディは生気を失ったように真っ白に燃え尽きていた…。まあ、本当に気の毒だ。といっても、先の素敵なケーキを潰した張本人でないのはわかりきっているので、たいした事をするつもりはないのだが、ルーシィ達がナツやグレイに「一体何をされるのー!」と涙を浮かべながら必死に詰め寄っているのが楽しくて、その旨を伝えてはいなかった。アレンは頭の片隅で「お仕置き何にするかな…」と考えていたが、すぐにそれを消し去る。今、この瞬間は、それを考えている暇はなかったのだ。ある男がこの近くにいるのを察したからだ。
アレンは、その男の後ろ姿を捉えると、足取りを止めて辺りを眺める。黒を基調とした服装をしている男は、床に座り込んでいた。
アレンは男が座り込んでいる地面を見つめる。男が座る地面の周りの草が、不自然な円を描いて枯れ果てている。周りの草花や木々は生い茂っているのにも関わらず、である。
アレンはそれを眺め終えると、小さく口を開いた。
「久しぶりだな、ゼレフ。俺にとっては数か月前だが、お前にとっては100年ぶりだろう」
アレンの声を聴き、ゼレフと呼ばれた男はゆっくりと首を回してこちらを見つめる。
「そうだね、本当に久しぶりだ。アレン、会えて嬉しいよ」
「…バルファルクの一件がなければ、俺もそう言えたんだがな…」
ゼレフの言葉に、アレンは頭を掻きながら答えた。そうしていると、2人の会話に割って入ってくる人物がいた。その人物はアレンとゼレフ双方に一定の距離を持ちながら近寄ってくる。アレン、ゼレフ、そしてメイビスは、正三角形の頂点に立つように、互いに見つめあう。
「…銀翼の凶星を呼んだのは、あなただったんですね。ゼレフ」
「へえ、これは驚いた。まさか姿も声も聞こえるとは…アレンが隣にいるからかな?」
フェアリーテイルの紋章を刻んだものにしか見えないメイビスの思念体を捉えられたことに、ゼレフは落ち着きながら呟いた。
「もう、諦めちまったのか?ゼレフ」
「諦めた…そうだね。君と別れたあの日以降、僕はいままでの行いを振り返った。でも、気付いたんだ。やっぱり、これしか方法がないと…。君の言う『諦め』がどういう意味かは分からないけど、平和的な解決を差すのなら、諦めたと言えるね」
ゼレフは、悲しそうに告げる。
「そうか…。この100年で気づいたか…。俺にお前が期待するような力がないということを」
「うん、君に僕は殺せない。でも、同時に僕にも君は殺せない。前者は呪い、後者は実力でね」
「力の差は、きちんと理解しているみたいだ
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