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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第7章 日常編
第28話 相違
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カナ、ウルティアが口々に言い訳を繰り出す。
「いい加減にしろ!!貴様ら…私がどれだけ苦労して…全員その場に…ッ!」
エルザがいつものように粛清…とは名ばかりの喧嘩に乱入をしようとするが、自身が発するオーラよりもエグいオーラを察知し、そちらに視線を送る。そして、身を固める。酒場にいるメンバーも全員が同じように振舞う。
アレンから、圧倒的な闇のオーラが沸々と、少しずつ大きくなっているのが見える。
「ア…アレ…ン?」
ミラが、そんなアレンに恐怖の色を滲ませながら小さく声を掛ける。アレンの発するオーラとも魔力ともとれるそれは、酒場全体にミシミシと悲鳴のような音を発生させる。アレンがゆっくりと立ち上がると、その圧倒的なオーラは酒場の床をバキッと破壊しながら、音を鳴らして凹みをつくる。そして、皆の方へ視線を向ける。先ほどまで怒り狂っていたエルザ含め、みな目が点になり、口をポカーンと開けながら、小刻みに震えている。
「…全員、床に、正座…」
「「「「「「「「「「…はい…」」」」」」」」」」
アレンの低く、それでいて唸ったような小さな呟きは、喧騒が包んでいた酒場を一気に静寂へといざなった。

私の名前はルーシィ。英雄感謝祭…っていうか、ドラゴンとの戦いが終わり、フェアリーテイルに帰ってきて数日が経った。すごく大変な戦いだったけど、フェアリーテイルをはじめ、様々なギルドが協力して、何とか勝利を収めたの。
それで、いつものフェアリーテイルの酒場で、今はゆっくりしてるところ。私が座るテーブルには、レヴィちゃんとウェンディ、シャルルが一緒で、楽しく会話をしていたんだけど…。
「あー、なんかいつものフェアリーテイルって感じね…」
「ほんっと、騒がしいところよね…」
私の言葉に、シャルルが呆れたように答える。
「でも、楽しいですよね!」
「もう慣れっこよ」
ウェンディとレヴィが笑って答えている。そんな風にしていると、さっきまでアレンさんと一緒にカウンターに座っていたエルザが、何やら怒ったようにこちらに視線を向けている。
「うわー、エルザを怒らせちゃったみたいね…」
「あらら…これは更に騒がしくなるかなー…」
私とレビィちゃんが酒場の様子を眺めながら呆れたように言葉を発する。ウェンディとシャルルも苦笑いしながらその様子を見ていた。
しかし、その瞬間、身の毛もよだつ様な謎の力…魔力?が私を襲った。
「ひっ!な、なに!」
「こ、これ…やっばー…」
「な、なによ!」
「あわわ…」
私はその謎の力に、ビクッと身体を震わせた。他の3人も、悲鳴に近い声を上げていた。一体何なの!何が起こっているの!!…と私が震えていると、レヴィちゃんが小さく口を開く。
「アレン…怒ってる…」
今すぐにでも泣き出しそうなレヴィの言葉に、私含め、3人の表情が驚きに変
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