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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第27話 パーティ
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を楽しんでいる魔導士たちに混ざり、フェアリーテイル初代マスター、メイビスの思念体が紛れ込んでいたことに、フェアリーテイルのメンバーが度肝を抜かれたという事件も、発生していたとか…。

ナツの王様強奪事件…ではなく、王城でのパーティを終えたフェアリーテイルのメンバーは、先の竜種襲撃において奇跡的に軽微な被害で済んだホテルベルモンドへと戻った。
パーティがあったため、首都クロッカス含め夜遅くまでドンチャン騒ぎであった。しかし、
女性陣はいつぞやの酒カス女暴動事件での失態もあり、特にこれと言った問題が起こることなく、平穏な夜を過ごすこととなった。アレンは、ホテルの屋上に上り、屋根に寝っ転がる。ホテル内にいると、男女問わず声を掛けられるため、落ち着きたいという気持ちでこの場所に足を運んだ。煙草に火をつけて深めに息を吸い、煙を吐き出す。吐き出した煙が空へと消えていくのを眺めていると、後方から声を掛けられる。その声とこの場に居合わせるという二つの条件から、アレンはそれが誰であるのか、目線を向けずと認識できた。
「とてもよい夜ですね…」
「…初代」
アレンは、小さく呟くと、アレンの隣に腰かけるメイビスに視線を向けた。
「…天狼島では、命を救って頂けたみたいで、ありがとうございます」
「お礼はいりません。私はあなたの力をお借りしただけです」
メイビスは、落ち着きを持った声でアレンへと返答する。
「…もしあの時、初代がフェアリースフィアを発動していなかったら私は死んでいました」
「確かに、生きていた可能性は限りなくゼロに近かったでしょう…」
メイビスの言葉を聞き終えた後、アレンは小さく笑って見せる。2人の会話はそこで一度沈黙を挟む。アレンには、メイビスがなぜわざわざ自分と2人きりになれる時に姿を現したのか、なんとなく予想がついていた。
「…あなたは今を生きる人。ですが、100年前…ゼレフに会っているのですね」
「ええ…ご推察通りです。まだ初代がご存命の頃、ゼレフから聞いたんですか?」
アレンは予想が当たっていたことに、特に表情を変えることはしなかった。
「詳しくは聞いていません。…ですが、友人だと、彼は言っていました」
一瞬、メイビスから不穏な雰囲気が流れてくる。それを察したアレンは、すっとメイビスから目をそらす。
「あいつは…ゼレフは…どうやら道を踏み外したのかもしれませんね」
「…恐らく、いえほぼ確実にそうでしょう」
黒魔導士ゼレフの噂は、至る所で聞き及んでいた。正直言い噂は聞かない。それどころか、ゼレフを掲げ、謎の教団や闇ギルドが暗躍していることも知っていた。
「俺には、アンクセラムの呪いを解くことは、ゼレフを殺すことはできなかった」
アレンの言葉に、メイビスは目を見開いた。当時ゼレフが理解していたかは不明だが、アレンはわか
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