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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第27話 パーティ
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ん。このようなパーティを開いていただけて、皆を代表して御礼申し上げます」
アレンは、丁寧に頭を下げる。
「お、おやめください。アレン様はじめ、頭を下げなければならないのは私達王家の方なのですから…」
「ふふっ。そのお話は、昨日決着がついたではありませんか」
アレンは、ゆっくりと頭をあげると、笑ってヒスイに言葉を発した。
「そうでしたね…。その、私の罪を…その…」
「…どうかされましたか?」
ヒスイがどこか恥ずかしそうにもじもじとしているのを、アレンが問うように声を掛ける。
「えっと…っ!アレン様!」
「は、はい…なんでしょう?」
ヒスイは意を決したかのように、じっとアレンの顔を見つめる。その顔は、恋する乙女のように…というか実際そうなのだが、真っ赤に染まっていた。
「もし私のことがお嫌いでなけらば…私とこんy…ッ!」
ヒスイがとんでもないことを口にしようとしているのを見て、ウルティアやウェンディが止めに入ろうとした。しかし、それよりも先に会場全体の注目を集めるような出来事が発生する。
「皆の衆!!王様の登場だ!!はっはっは!」
「こ、これ!返さぬか!!」
…会場の2階部分の、王族専用の扉から、こともあろうに王様が登場する…はずだったのだが、それはまさかの王様の格好と冠を被ったナツであり、驚きと困惑で皆の目が点になる。
王様は必死にナツに問いかけ、後ろに控えるダートンも狼狽している。
「「「「「「「「「「なーー!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
会場全体に、悲鳴にも似た驚きの声が響き渡る。
「俺が王様だー!!王様になったぞー!!かーっかっかっか!!」
そんな様子を見て、皆の顔に、とくにフェアリーテイルのメンバーの顔に呆れを通り越して憐れみの表情が生まれる。
「あっのバカ…」
「なんてことを…」
ウルティアとうウェンディが震えた声で、小さく呟く。
驚きと心労は、フェアリーテイルのマスターであるマカロフも同様であるらしく、マカロフに残った左右の白き毛髪が、風に流れて無残にも飛んでいく。
「………消すか…」
アレンは小さく呟きながら、一歩前に足を進める。それと同時に、横からぷっと笑いが漏れた。
「ふふっ…ふふふっ」
笑いの正体は、ヒスイ王女であった。
「ヒ、ヒスイ王女…」
「わ、笑い事では…」
アレンとウルティアは、そんなヒスイ王女の様子に、困惑したように声を発したが、ヒスイ王女が比較的大きな声で笑っているのを見て、その笑いが徐々に周りへと移っていく。
次第にその笑いは会場全体を包み込み、焦りを見せていた国王やダートンも、その笑いにつられて表情をにこやかなものにかえる。
つい先日まで、絶望と恐怖が支配していたこの王城は、今までにない笑い声に包まれていた。
ちなみにこれは余談なのだが、パーティ
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